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ブルワーズ大型補強とダルビッシュ。
争奪戦は最終局面、カブスが全力か?
text by
芝山幹郎Mikio Shibayama
photograph byAFLO
posted2018/02/02 08:00
今冬のFA市場はメジャー史に残る停滞となっている。それでもダルビッシュの実績には複数球団が興味を示している。
ブルワーズがダルビッシュに手を伸ばす可能性。
2017年、カブスは92勝70敗でナ・リーグ中地区を制し、同地区のブルワーズは86勝76敗で2位につけたものの、星ひとつの差でワイルドカードを逃している(93勝のダイヤモンドバックスと87勝のロッキーズが進出)。
今季はおそらく、両球団の差がさらに縮まる。ジョン・レスターに衰えが見られ、カイル・ヘンドリクスがやや伸び悩み気味のカブスは、相当に危機感を高めているにちがいない。
つまり、ダルビッシュ獲得は喫緊の課題だ。
一方で、贅沢税回避を大仰に主張するドジャースの球団発表も、額面通り受け止めるわけにはいかない。これから1週間ほどは、ダルビッシュという獲物をめぐって、両球団が狐と狸の化かし合いを演じるのではないか。それとももしや……ブルワーズがダルビッシュにまで手を伸ばしてくる可能性も、皆無とはいえない。