プロレス写真記者の眼BACK NUMBER
ゴジラもデスマッチも商店街も……。
大日本プロレス、究極の混沌と悦楽。
text by
原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2016/11/09 11:00
左から、沼澤邪鬼、西村喜廣監督、グレート小鹿会長、登坂栄児社長。
エコロジー活動にいそしむグレート小鹿、74歳。
74歳と高齢の小鹿は今ではたまにしかリングに上がらないが、まだ現役だ。現役最古参のプライドは譲れない。
その小鹿が、11月22日には後楽園のリングで戦うという。
昔の小鹿の悪役ぶりを知っている人には信じられないだろうが、『資源を増やす木を植えましょう』というNPO法人での活動に、小鹿は今、真摯に取り組んでいる。
北海道厚岸町には「グレート小鹿の森」というのがあって、小鹿はスコップやクワを手に植樹に精を出している。
大日本プロレス最大のヒット作「商店街プロレス」。
イケイケの大日本プロレス。
2016年は年間155興行。他団体への選手の出場、試合以外のイベントも含めればほぼ毎日がプロレス。とにかく、どこにでも行く。
なかでもヒット作は、「商店街プロレス」である。
「プロレス観るなら大日本! 買い物するなら商店街!!」をうたい文句に、プロレスを出前して、安定経営を図っている。
今年の「商店街」は15戦。9月には日産スタジアムでも横浜F・マリノスvs.アルビレックス新潟のJリーグ公式戦前に行った。金沢文庫ふれあい商店街でも11月19日に試合が組まれている。