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3年連続Bクラスの西武に微かな光。
中継ぎ陣の奮投と、森の捕手起用。 

text by

市川忍

市川忍Shinobu Ichikawa

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photograph byNIKKAN SPORTS

posted2016/10/06 07:00

3年連続Bクラスの西武に微かな光。中継ぎ陣の奮投と、森の捕手起用。<Number Web> photograph by NIKKAN SPORTS

パ・リーグ各球団を圧倒した常勝時代を再び――。辻新監督のもと、2017年こそライオンズの復権なるか。

「できる限りキャッチャーで出させてもらえるように」

 捕手、指名打者、外野とポジションを転々とした1年だっただけに、チームの方針が固まるのは森にとっても大きいのではないか。

「後半戦、キャッチャーとして出ることが増えて、自分の気持ちとしても、やっぱりキャッチャーでやっていきたいですし……。来シーズンはどうなるか、はっきりとはわからないけど、できる限りキャッチャーで出させてもらえるように頑張りたいです」

 捕手の魅力について尋ねると「うまいこといけば楽しいし、うまいこといかなければ悩むし」と、充実した表情で語った森。来シーズンはマスクをかぶる機会がさらに増えることだろう。

辻新監督のもと、再びポストシーズンの主役へ。

 昨シーズン、シーズン最多安打記録を更新した秋山翔吾は今年もリーグ3位の171安打を記録し、チームをけん引。金子侑司が盗塁王を獲得し、浅村栄斗は3年ぶりに3割超えの打率を残した。打線は着実に厚みを増している。

 埼玉西武ライオンズが最後に日本一になった2008年を知る炭谷銀仁朗は言った。

「あのときのライオンズには大きいの(長打)を打つバッター、足を使えるバッター、つなげるバッター、すべてが揃っていました。だから、どんな戦略にも対応できた。それが強さの秘訣だったと思います」

 10月3日、辻発彦新監督が誕生し新しいチーム作りに着手する。

 ライオンズは再びポストシーズンの主役になり得るか。その動向に注目したい。

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