フィギュアスケート、氷上の華BACK NUMBER
羽生4ループ、宇野のギネス認定……。
GP開幕控え、フィギュア人気が沸騰中!
text by

田村明子Akiko Tamura
photograph byYUTAKA/AFLO SPORT
posted2016/10/06 11:30

カナダで開催された、オータム・クラシックでの羽生。他のジャンプミスはあったものの、世界初4ループはみごと成功。
ジャパンオープンでは宇野が4フリップを再び。
一方日本では、10月1日に埼玉で開催されていたジャパンオープンで、宇野昌磨が4フリップをきれいに着氷した。
彼が世界で初めてこのジャンプを成功させたのは、4月に米国ワシントン州スポケーンで開催されたチームチャレンジカップでのこと。前回に比べると着氷もまったく危なげなく、回転もよりきれいに見える。
続いた4トウループで転倒したが残りをノーミスで滑りきり、試合の性質上、公式記録にはカウントされないものの、これまでの自己ベストスコアを上回る198.55(試合はフリーのみ)をマークして、日本チームを勝利に導いた。
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試合終了後に、4月の4フリップのギネス認定証を授与され、笑顔を見せた宇野。
「記録に自分の名前が残ることはすごく嬉しい。みなさんの記憶にも残る選手になれるよう、今後ともがんばりたい」とコメントした。
宇野のGP初戦は、10月21日からシカゴ郊外で開催されるスケートアメリカになる。
ここまで5種類の4回転が成功し、残りはアクセルのみ!
1988年にカート・ブラウニングが初の4回転であるトウループを成功させてから、今年で28年になる。
昨シーズンの宇野昌磨による4フリップ、今回の羽生の4ループの成功により、いよいよトウループ、サルコウ、ループ、フリップ、ルッツと5種類の4回転が出揃った。
残るは4回転アクセルのみ。
驚くほどのスピードでジャンプが進化していっている現在の男子フィギュアだが、これもいつか誰かが成功させるのだろうか――。