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史上最低勝率での優勝。
~混戦セと「貯金6」の境界線~ 

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小川勝

小川勝Masaru Ogawa

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photograph byNaoya Sanuki

posted2015/08/19 10:30

史上最低勝率での優勝。~混戦セと「貯金6」の境界線~<Number Web> photograph by Naoya Sanuki

阪神が頭ひとつ抜けだしているがゲーム差はわずか。中日とDeNAは自力優勝の可能性が消滅している。

「10・8決戦」は巨人、中日ともに貯金9の状況だった。

 3番目は'98年のパ・リーグで、西武が70勝61敗4分の勝率.534、貯金9だった。この年は東尾修監督のもと、西口文也が先発と救援の両方で活躍、13勝と4セーブを挙げ、打者では松井稼頭央が打率.311、43盗塁。7月終了時点では首位・日本ハムと9ゲーム差の3位だったが、そこから追い上げての逆転優勝だった。

 以下、4番目は'94年の巨人(.538)で貯金10、5番目は'08年の西武(.543)で貯金12での優勝だった。

 '94年の巨人は、シーズン最終戦を迎えて中日と69勝60敗という同率で首位に並び、10月8日、直接対決で決着をつける形になった。長嶋茂雄監督が復帰して2年目のシーズン、最終戦は先発に槙原寛己、救援に斎藤雅樹、桑田真澄という、三本柱を投入して6-3で勝利、関東地区の平均視聴率は48.8%(ビデオリサーチ社調べ)を記録する歴史的な一戦だった。

 '08年の西武は、就任1年目の渡辺久信監督のもと、前年は7本塁打だった中村剛也が46 本塁打と覚醒するなど若手野手が躍進、前年5位からの優勝だった。

 現在、勝率.520の首位・阪神の場合、残り試合で23勝19敗(.548)以上の成績を残さないと、'73年の巨人が記録した貯金6を上回ることにならない。もちろん下位のチームが連勝して抜け出す可能性もあるわけだが、その場合は、残り試合でさらに高い勝率が必要になる。

 優勝チームの勝率が低かった年、'73年と'94年は最終戦決着だった。今年はどのようなペナントレースになるのだろうか。

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