野次馬ライトスタンドBACK NUMBER
鯉に恋する濃い顔の凸凹コンビ登場。
“カープの街・広島”をコイ散歩!
text by
村瀬秀信Hidenobu Murase
photograph byHidenobu Murase
posted2015/08/03 10:50
前から歩いてきたら正直道をあけない自信がない、濃すぎる2人。男呉さん(左)もポッティさんも、悪い人ではないんですけどね……。
「店に入れる覚悟があるなら、立派なカープファンじゃ」
純 さぁ、ズムスタに行く前に茶でも飲んで気持ちを落ち着かせるかのぉ。カープファンなら自然と背筋が伸びる、カープの歴史がつまった喫茶店じゃ。ポッティのモヒカンも自然とピンと立つじゃろうて。
ポッティ |д゚)
純 怯えなくとも大丈夫じゃ。店の名前はズバリ、「カープファン」。元カープの投手だった橋本敬包さんちゅう方が、引退後に月刊カープファンという雑誌を創刊して、この店もオープンしたそうじゃ。今はお亡くなりになったそうじゃが、店は奥さんがずっとやってきとるからの。
ポッティ ……。
純 ワハハ。何を店の前で怯えとるんじゃ。歴史の重厚さが外観から滲み出とるじゃろ。この扉を開けるには勇気がいるけぇ、にわかは自然と入店禁止じゃ。
ポッティ (゚ー゚*?)
純 おう、勇気出して店に入れる覚悟があるなら、立派なカープファンじゃ。ほうら、見てみい、入り口から浩二さんやら衣笠さんがお迎えじゃ! 頭下げて入らんかい! このお店にはカープ初優勝時の写真やサインやお宝資料がたんまり。よおく見ていきんさい。ポッティ、何を頼むか? 定食もあるぞ。コーヒーか。
ポッティ ……。
純 なになに。緊張してコーヒーの味がわからんって。もったいないのぉ。カープの重ねてきた年月がコーヒーの芳醇な香りと深みを増すんじゃ。ポッティはまだまだお子様じゃのう。
ポッティ ……。
純 そうじゃ。次頑張ればええんじゃ。牛の糞にも段々があるように、今から上向いて上がりゃええんよの。さあ、ほいじゃあ今日も球場に行って応援するかのう。緒方監督は今日こそやってくれるじゃろうて。広島のケンカいうたらとるかとられるかの二つに一つしかありゃせんので。このへんで男にならんと、舞台はもうまわってこんぞ。
ポッティ !!!!!
純 おう、ポッティも気合入っとるの。CSに出たらまた続きやらしてもらおうな。……いうても選手の顔もグッズも応援もなんちゃらガールもどうだってええんじゃけどな。本当に見るべきもんはグラウンドの白球だけじゃあ。わしら、みんなそれだけ見てしっかり応援せないかん。それだけじゃ。ほいじゃあの。ポッティ、いくで。
ポッティ (´―`)/~~
茶房 カープファン
広島市中区中町1-19
広電・袋町から徒歩4分