真のスター選手へと成長する最後のチャンス。

　もっとも、大衆紙の代表格『サン』紙には、バロテッリについて婚約を解消し新手の美女が存在するという三面記事も掲載されていた。記事の大きさはスポーツ面の記事とほぼ同じ。だが、以前はピッチ外での話題が先行していたFWにすれば、第三面とスポーツ面で五分五分の再スタートは悪くない。マンC時代には、勝利への貢献例が「優勝決定ゴール演出」くらいしか思いつかない一方で、ゴシップ欄への貢献例は、練習場での乱闘騒ぎから自宅での花火ボヤ騒ぎまで、山ほど存在した。

　リバプールのバロテッリとしては、代表ウィーク中も新天地の練習グラウンドで、調整と改心に向けて汗を流せる状況は好都合だ。9月13日の第4節アストンビラ戦でのホームデビューから、少しずつでも着実に、スポーツ面で活躍が伝えられる割合を増していけばよい。真の「スター選手」へと成長する最後のチャンスを無駄にすることのないように。