最年長の工藤は「メジャーでやりたい」と渡米宣言!?

　続いて球界最年長の大ベテラン、西武・工藤公康。戦力外後も、トライアウトは受けずオファーを待っている状態だが、そんな工藤が今月5日、CSフジテレビ739「プロ野球ここだけの話」に出演。この番組は実に面白く、プロ野球ファン必見であるが、その番組中で工藤は質問形式の問いに答える形で、なんとも興味深い発言を次々に発していた。その中の一部を抜粋。

「僕はメジャーでやりたいです。本気で思っています。オファーがなければ自分から行って投げようと思っています。自信があるという言い方はあまりしたくないですけど、こう、自分の気持ちはそっちに向かっていますし、そうしたいと強い気持ちを持ってやっています」

「自信があるという言い方はあまりしたくないですけれど」という上の句と「強い気持ちを持ってやっています」という下の句の、奥ゆかしくも決意の強さを滲ませる言葉の妙に、工藤の思い描く未来予想図の一端が垣間見えるような気がするではないか。プロ生活30年目に突入する来季、なんとしてもメジャーのマウンドに上がってほしいものだ。

「ボロボロになるまでプレーしたい」とコーチ就任を断った坪井。

　日本ハムを戦力外となった坪井智哉は、現役続行を宣言しているにもかかわらず、球団が異例の退団会見を用意。その席でこんなことを言っていた。

「コーチとして力を貸してほしいと言われた時には、驚いたのと嬉しかったのと半々でした。コーチになるイメージはしましたが、即『ないな』と。若輩者が若手に教えるイメージが湧なかったし、ケガが治ってまだやれるという思いがありました。ボロボロになるまでプレーしたい」

「若輩者が若手に教えるイメージが湧かない」なんて、さすがは打撃の求道者と唸らされるが、それ以上に、ここ数年、坐骨神経痛などの故障で散々苦しみ、満身創痍の状態だったにもかかわらず、それでも「ボロボロになるまでプレーしたい」という言葉。もう、下世話な妄想解説なんて入れる余地はない。現在、独立リーグも視野に入れトレーニングに励んでいるという坪井。ケガのない状態で、その天才的な打撃をもう一度見られると信じたい。

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