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第2回 正しいフォームを理解する part.1 

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posted2010/11/25 06:00

第2回 正しいフォームを理解する part.1<Number Web> photograph by Sports Graphic Number

金CHECK!(3) 「足が後ろに流れる」 ~榊原さんの場合~

 上半身が前のめりになり、足が後ろに流れてしまうことで、なんとなくバタバタした走りになってしまっている榊原さん。その解決策は腸腰筋(ちょうようきん)への意識。腸腰筋は腰椎から股関節にかけてついている筋肉で、いわゆるインナーマッスルのひとつ。簡単に説明すれば足をお腹にひきつけるために使う筋肉です。

 これを写真(左)のような補強運動で鍛えます。仰向けになり両足をそろえて上方にあげるだけですが、ポイントは太ももに力をいれずにおへその下あたり(=金さんが指で押しているのが腸腰筋)を意識すること。意外に難しいですよ。ちなみに左右の足の長さが違った榊原さん、金さんが足のストレッチをすると、20秒ほどで同じ長さに! ご本人も驚かれていました。(写真右)

金CHECK!(4) 「上下動がある」 ~岸上さんの場合~

 岸上さんのフォームは全体的にまとまっているものの、上下動が見られ、走りにロスが生じてしまっています。そこで前回も教えていただいたとおり、足ではなく「体幹」を意識するために行ったのが、これ。(写真左)

 おへその下あたりを前に押し出すイメージで、サポート役に倒れかかります。前に倒れかかるというイメージを保ったまま走りだすと、フォームに目に見えて変化が。注意点はかかとを地面から離さないようにすること、そして腰がひけてしまったり、逆に上体を後ろに反らしてしまわないようにすることです。ちなみに鍛え抜かれた体幹をお持ちの金さんは、サポート役の岸上さんが「うお!」と声を出すほど、安定した「倒れかかり」を披露。(写真右)

◇       ◇       ◇

 今回の「金トレ!」では、修正点を指摘された本人はもちろん、参加者全員が他人の身体、フォームを通じて、走ることの基本を学びました。参加者からは「あんなにフォームが10人ともバラバラだとは思わなかった」、「他人の動きをみていると勉強になる」との声も。

 1人で走っていては気付けないことに気が付ける、しかも、その気付きの視点が超一流。それがリアル「金トレ」最大の魅力です。

リアル「金トレ!」第2回
――本日の金言――「走るときは常に体幹を意識。    
それが正しいフォームへの近道だ」

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