WBC 侍ジャパンの道BACK NUMBER
浅尾に代わるWBCの守護神が必要!?
選手選考で難問山積の山本監督。
text by
鷲田康Yasushi Washida
photograph byKyodo News
posted2013/02/16 08:02
代表キャンプ初日は、朝9時半から練習が始動。ランチタイムを挟んで14時過ぎまで練習は続いた。「初日としては、まずまずでございます」と山本監督。
東尾投手コーチの言葉から予想される抑えは……。
「先発投手をいきなりクローザーに起用する事はない。もし、前回のダルビッシュのように先発を抑えに回すことがあるとしたら、多少なりともリリーフの経験のある投手になると思います」
こう語っていたのは東尾投手コーチだった。
この発言からすれば浅尾に変わるクローザー候補はソフトバンクの攝津正か西武の牧田ということになる。ただ、走者を置いた場面での登板や左打者との相性などを考えると、候補は自然と絞られ、浮上しているのが攝津の名前となるのだ。
一発勝負となる国際試合のクローザーに求められるのは、まずコントロールがいいこと。不用意な四球を与えず、北京五輪での上原浩治投手のようにストライク先行で簡単に相手を追い込める投手が理想といえる。
その点でも攝津は適任で、シンカーという決め球があるのもベンチにとっては心強いところとなる。
「心配なこと? それはいっぱいあるけど言わん(笑)!」
初日の練習が終わった山本監督の共同会見。今現在の不安な部分を問われると、指揮官はこう語って質問をはぐらかしたが……。
クローザー攝津で腹は固まりつつあるようにも見えた。