リーガ・エスパニョーラ最前線BACK NUMBER
首位バルサに肉薄するアトレティコ。
シメオネは2強体制に風穴を開けるか。
text by
横井伸幸Nobuyuki Yokoi
photograph byNobuyuki Yokoi
posted2012/10/19 10:30
ビセンテ・カルデロン近くのグッズショップ。監督のシメオネ、エースのファルカオのほか、アトレティコ育ちの“元エース”、フェルナンド・トーレスのマフラーも並ぶ。
ファルカオのゴールが見られるのは今季限り!?
ただそれだけに、まだ10月だというのに、早くもきな臭い“今後”が予見される。
なにしろ実の父親はレアルへの移籍希望を匂わし、チェルシーは5700万ユーロ(約57億円)のオファーを用意し、アトレティコの取締役のヒル・マリンは「ファルカオを売って6000万ユーロ(約60億円)手に入ればクラブの財政的な問題は全て解決する」と公に語っているのだ。
それでも、少なくとも今季いっぱい、シメオネとアトレティコのファンはファルカオのゴールを当てにできるはず。
シメオネとファルカオがいる強いアトレティコは果たしてバルサとレアルの2強体制に風穴を開けられるのか。千載一遇のチャンスをモノにできるのか。
第一の山場はそれぞれとの直接対決が行なわれる12月にやってくる。