Number Do MoreBACK NUMBER
<私が山に登る理由> 山ガール系女子アナ・中田有紀 「小さな達成感がいっぱい欲しいんです」
text by
林田順子Junko Hayashida
photograph byAtsushi Hashimoto
posted2012/07/05 06:00
今回、雑誌Number Do『大人の山登り。~ゼロから楽しむ入門編~』よりお届けするのは、“山ガール系女子アナ”中田有紀さんの山に登る理由です。
マラソン、釣り、乗馬……マネージャーが「少し休めばいいのにと思うんですが」と苦笑するほどに、アウトドア好きの女子アナ・中田有紀がここ数年、山にハマっているという。御岳山にはじまり、筑波山や屋久島へ。多趣味な彼女があえて山に登る理由とは――。
事務所の後輩と作った、部員わずか2人の登山部。
そもそも父親の田舎が岐阜の山奥にあって、一番近いお店が山を登って20分。毎年夏に遊びに行くと、兄弟と山のなかを駈けまわったり、木の電柱を蹴ってカブトムシを落として捕まえたり(笑)。男の子みたいな遊びをしていたので、登ることに抵抗はなかったんです。
最初はトレッキングでした。あるとき、仕事で共演した女優さんと「青梅の御岳山がパワースポットらしい!」と盛り上がって一緒に行くことになったんです。そのときは途中までケーブルカーで行って、そこから山頂を歩いてまわったくらい。でも山を歩くって楽しいな、今度はケーブルカーを使わずに登ってみたいなと思って、3年前に事務所の後輩の中島静佳さんと登山部を作りました。部員は2人なんですけどね(笑)。
もう完全に格好から入ってたし、山をなめてましたね。
調べると御岳山を通って他の山にも行けるってことが分かったので、まずは御岳山に登り、そのまま大岳山まで行って下りようとルートを決めて準備を始めました。
でも、登山のことがよく分からなくて、とりあえず2人でお揃いの靴を買って。もう完全に格好から入ってたし、山をなめてましたね。地図も持っていかなかったんですよ。標識を頼りに歩いていたら途中で迷って、どっちに行けばいいのか分からない。ちょうど通りかかった人に「地図を見せてください」って言ったら「地図も持ってないの?」って。
下山のときも、途中に鍾乳洞があると聞いて、行ってみたらけもの道で、人も通らないし、木が生い茂っているから、陽の光も入らない。3時くらいになってしまい、どんどん暗くなってきて……今考えるとよく遭難しなかったなと思います。反省しましたね。結局鍾乳洞にも行けず、絶対リベンジしたいと思って、色々調べたり、登山をしている友人に聞いたりして、学んでいきました。