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トゥロと黄金世代。
~'05年ドラフト組の大化けに期待~ 

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芝山幹郎

芝山幹郎Mikio Shibayama

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posted2011/04/24 08:00

トゥロと黄金世代。~'05年ドラフト組の大化けに期待~<Number Web> photograph by Getty Images

昨年は自身初の3割をマーク(.315)、遊撃手としての評価も高いトゥロ

2005年ドラフト組の中からナ・リーグMVPが出るはず。

 カリフォルニア州立大学ロングビーチ校にいたトゥロは、この年、ロッキーズの第1位指名を受けた。全体では第7位。

 だが、2005年ドラフトの目玉は3人の三塁手だった。

 ヴァージニア大学のライアン・ジンマーマン。

 マイアミ大学のライアン・ブラウン。

 そしてネブラスカ大学のアレックス・ゴードン。

 ジンマーマンは、ナショナルズの三塁手として主砲の位置についた。ブラウンは、ブルワーズで左翼手に転向して、オールスター級の選手になった。ゴードンは、ロイヤルズの左翼手として初の打率3割を狙っている。

 スピードスターのゴードンはちょっとずれるかもしれないが、残る3人はパワフルで総合力の高い大型選手だ。というより、今季のナ・リーグMVPはこの3人のなかから生まれるのではないか、と私は思っている。

 さらに絞るなら、有力なのはトゥロとブラウンだろう。

 ロッキーズもブルワーズもペナント争いに絡む可能性はかなり高いし(ナショナルズはまだむずかしい)、これまでの実績を見ても、彼らふたりの安定感は年々増している。相場でいうなら絶好の買いどきだ。'83年生まれのミゲル・カブレラ(タイガース)やジョーイ・ヴォット(レッズ)、'85年生まれのエヴァン・ロンゴリア(レイズ)までふくめて、この世代の選手からはいよいよ眼が離せなくなってきた。

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