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最下位まっしぐらのレッドソックス。
早くも崖っぷちの松坂大輔の処遇は?
text by
生島淳Jun Ikushima
photograph byGetty Images
posted2011/04/17 08:00
4月11日、レイズ相手にホームで今季2回目の登板となった松坂だったが……結局2回で大量7失点となった。2回6失点時に捕手のジャロッド・サルタラマッキアが駆け寄ったシーン
74.63%のファンが愛想を尽かした!? 松坂、危機一髪!
【処方箋その2 ローテーションの組み替え】
成績不振だと、どうしても人事をいじりたくなる。打線もそうだし、先発ローテーションもまたしかり。その槍玉にあがっているのが、ラッキーと松坂だ。
フランコーナ監督はふたりへの信頼を会見の上では言葉にしているが、世評は厳しい。ボストン・グローブの電子版では「松坂の処遇をいかにすべきか?」というオンライン・アンケートが取られ、次のような結果が出ていた。
・どんな見返りでも構わないからトレードすべき…50.69%
・放出する…23.94%
・ブルペンに鞍替えする…14.63%
・松坂にこだわり、事態が好転するのを期待する…10.74%
危うい。とても危うい。
メジャーでは、「投手は連続2回まで失敗は許される」と取材の現場で聞いたことがある。つまり、先発投手だってスリーストライクでアウト、3回目の失敗は深刻な状況を招きかねない。
レッドソックスはラッキー、松坂に大金を投資している。簡単に手放すわけにもいかないのだ。開幕からのつまずきを取り戻すためにも、ふたりの奮起が望まれるのである。