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大谷なきエンゼルスに明るい兆し。名将ワシントンが植え付ける闘争心。

posted2024/04/24 09:00

 
大谷なきエンゼルスに明るい兆し。名将ワシントンが植え付ける闘争心。<Number Web> photograph by Getty Images

レンジャーズ時代はチームを2年連続WS('10年、'11年)に導き、ダルビッシュも指導

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四竈衛

四竈衛Mamoru Shikama

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 開幕前の3月26日、オープン戦最終戦の試合前。エンゼルスのロン・ワシントン新監督は、まだ人影もまばらな本拠地エンゼルスタジアムのベンチ前で、自らノックバットを握り、若手内野手に近距離でボールを転がし、ショートバウンドで捕球する練習の相手を務めていた。レンジャーズの監督時代以来、継続してきた日課だった。球宴期間中、ピート・アロンゾ(メッツ)相手にもノックをしたほどで、地道な「ワシントン流」の基礎練習は今や他球団にも浸透するほど、見直されてきた。

 大黒柱だった大谷翔平が去ったことで、エンゼルスを取り巻く環境は変わった。それまで常に最低でも30人前後だった報道陣は、春季キャンプ以来、数人まで激減した。それでもワシントンは、いつも通り、力強い口調で言った。

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