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「来年度は最強軍団が入ってくる」青学大・原監督は高笑い?…全国男子駅伝で快走“非強豪校”にも多士済々の大学駅伝「注目ルーキー候補たち」

posted2024/01/22 11:00

 
「来年度は最強軍団が入ってくる」青学大・原監督は高笑い?…全国男子駅伝で快走“非強豪校”にも多士済々の大学駅伝「注目ルーキー候補たち」<Number Web> photograph by Satoshi Wada

駅伝強豪校以外からも有力ランナーが集まる全国男子駅伝。いずれも来年度以降は大学駅伝でも注目される選手たちだ

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和田悟志

和田悟志Satoshi Wada

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Satoshi Wada

 今季の駅伝シーズンもいよいよ終幕。1月21日に行われた全国都道府県対抗男子駅伝が、シーズン最後の全国規模の駅伝だった。

 今大会に出場した高校生で、最注目の1人が、兵庫・須磨学園の折田壮太だった。

 昨年末の全国高校駅伝ではエース区間の1区を走り、日本人歴代最高タイ記録となる28分48秒をマークし区間賞に輝いた選手だ。

青学大・原監督「来年度は最強軍団が…」

「来年度は最強軍団が入ってくる。入学予定の15人は高校陸上界の上から数えたほうが早い。他の大学は戦々恐々だと思うよ」

 1月3日、箱根駅伝の閉会式の後、青山学院大の原晋監督に来季のチーム構想を聞くと、こう答えてくれた。

 すでに大学側がスポーツ推薦合格者を発表しているケースも多いが、青学大はまだ公表していない。そんな中で「世界で戦える逸材です」と原監督がスポーツ報知の記事で来年度の入学を明かしていたのが、この折田なのだ。

 彼が一躍ブレイクしたのは昨年、高校2年生の時。春先は仙骨の疲労骨折、腰椎分離症とケガが重なった。それらのケガが癒えたと思いきや、夏には縦隔気腫(※気管支が破れる病気)になり、1週間の絶食と安静を言い渡された期間があり、その上、貧血にも苦しんだ。

 試練のオンパレードを乗り越えて、秋に5000mで13分58秒の好記録をマークすると、高3になった今季はインターハイで日本人トップ(5位)、国体少年A優勝と長距離メイン種目の5000mで結果を残した。自己記録も高校歴代2位となる13分28秒78まで伸ばし、全国高校駅伝でもエース区間の1区で区間賞と見事な活躍を見せた。

 今年の箱根駅伝チャンピオンチームに入学する最強ルーキー。いやが上にも注目が集まるのは当然のことだった。都道府県対抗駅伝の1区も折田を中心にレースが進むことは十分に予想できた。

 ただ、都大路に続き、その1カ月後の都道府県対抗駅伝でもきっちり活躍を残せるかというと、そうとは限らない。

【次ページ】 晴れ舞台で活躍を狙う“都大路不出場組”

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