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18歳の鮮烈デビューから一転…ロッテ・松川虎生「プロ2年目は二軍修行」の“本当の狙い”と収穫「久々に見た朗希さんは…」「この悔しさを絶対に」

posted2023/11/21 11:01

 
18歳の鮮烈デビューから一転…ロッテ・松川虎生「プロ2年目は二軍修行」の“本当の狙い”と収穫「久々に見た朗希さんは…」「この悔しさを絶対に」<Number Web> photograph by Chiba Lotte Marines

実戦経験を積み重ね、一段階成長した姿を見せた松川

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梶原紀章(千葉ロッテ広報)

梶原紀章(千葉ロッテ広報)Noriaki Kajiwara

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Chiba Lotte Marines

 ロッテ浦和寮の食堂にはテレビが設置されている。シーズン中の夕食時、そのチャンネルはいつも、一軍のナイトゲームに合わせてある。松川虎生は寮で食事をする時はいつも、ここで一軍の試合を見ていた。

「一軍の試合はなるべく見るようにしていました。ベンチから見るのと、テレビではまた違う発見もありました。配球だけではなくて打撃も守備面も色々です。そしていつ呼ばれても入っていけるようにしっかりと見ておこうと思っていました」と松川は振り返った。

 昨年は高卒1年目ながら、開幕戦からマスクを被りチームを完封勝利に導くと、4月には佐々木朗希とバッテリーを組んで完全試合を達成。一軍で76試合に出場するなど時の人となった。飛躍を期待されたプロ2年目。しかし、4月13日に一軍登録を抹消された後、9月まで再昇格はなかった。吉井理人監督はこの時のことを「彼にとって必要な時間だと判断した。捕手として沢山試合に出て経験を積んでさらにレベルアップして戻ってきて欲しいと思った」と話す。

「覚悟は出来ていた」二軍行き

 松川はその日の事をハッキリと覚えている。前日4月12日、ベルーナドームでのナイトゲーム後にベンチ横の個室に呼ばれた。小さな照明だけが灯る暗い部屋に吉井監督が座って待っていた。「そこまで結果も伴っていなかったので、呼ばれた時にある程度の覚悟は出来ていた」と松川。ただ、やはり実際にプロ野球に入って初めて二軍行きを通達された瞬間は悔しさがこみ上げてきた。それでも、指揮官から「沢山試合に出て、沢山打席に立って、沢山配球を勉強して帰ってこい」と優しく声をかけられると、すぐに前向きな気持ちを取り戻すことが出来た。

「監督からそう言ってもらって自分自身もこれは自分にとってすごく大事な事だと感じました。二軍で一から勉強してアピールして、一軍に上がりたいと思いました」

【次ページ】 吉井監督が明かす「二軍修行」の意図

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