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森保ジャパン守田英正28歳“日本に伝わらない”ポルトガルで認められた勲章…敗戦で目は充血も「5万人の敵地ダービー大ブーイング」

posted2023/11/19 17:03

 
森保ジャパン守田英正28歳“日本に伝わらない”ポルトガルで認められた勲章…敗戦で目は充血も「5万人の敵地ダービー大ブーイング」<Number Web> photograph by Daisuke Nakashima

日本代表の中盤の主力である守田英正は、ポルトガルの名門スポルティングでも重要な役割を果たしている

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中島大介

中島大介Daisuke Nakashima

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Daisuke Nakashima

日本代表の中盤において不可欠な1人、守田英正(28)。所属するポルトガルの名門スポルティングでも欠かせない選手となり、宿敵とのダービーでは“要注意人物”認定されていたようだ。日本人フォトグラファー中島大介氏の写真と文章で“日本に伝わらない守田の勲章”をお届けする。

 サッカーにおけるダービーマッチは、同一都市や州など、地域として共通項を持つチーム同士の対抗戦を指すことが多く、自ずとその地域においての重要度、注目度が高くなる。

 民族的な共通点から友好的なダービーもあれば、地域内の経済格差などによりライバル心を剥き出しにするものもある。

 お互いの力量が拮抗するほどそのダービーは盛り上がりを見せる。一方は優勝争い、かたや残留争いのチームでは、上から見下ろす立場のサポーターとして、ダービーに向ける熱量は言うまでもない。ただ、だからこそ格下となった側が下剋上を成し遂げた暁には、そのサポーターたちは日頃の鬱憤を晴らすかの様にユニホームを纏い、街を闊歩する。

 チームが1部と2部に分かれた場合、そもそもの機会を得ることすら難しくなる。どのような都市にも複数のクラブはあるが、欧州主要リーグの1部に参戦するクラブが複数となると、その都市がある程度以上の規模である必要性は高い。

 マドリードやバスク州、ロンドンやマンチェスター、ローマ、ミラノ等々のダービーは、それらの都市としての知名度も相まって、地域的なものだけではなく世界的な注目も集める(残念なことに、エスパニョールが2部落ちしているため、バルセロナダービーはしばらく予定がないのだが……)。

ポルトガルの首都リスボンダービー

 11月12日、ポルトガルの首都リスボンへ向かった。

 リスボンを拠点とするベンフィカ対スポルティング、リスボンダービーの撮影のためだった。リーグ2位のホームチームに対し、首位を走るアウェイチーム、その勝ち点差は3。首位攻防をかけたダービー、しかもスポルティングには、日本代表でもある守田英正が所属している。欧州拠点でフリーランスカメラマンとして活動する自分は是非見届けたかった。

 試合は激しい一進一退の攻防の中、前半終了間際にアウェイチームが先制。そして迎えた後半アディショナルタイム94分の同点ゴール、立て続けに97分、ホームチームによる逆転弾で試合を決している。

ダービーで目にした“守田という存在”の重要性

 この劇的なダービーを一際彩ったのが、ベンフィカ19歳のジョアン・ネビスと守田の激しいマッチアップだった。

【次ページ】 約5万人の大観衆、上手い相手にも臆さずに

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