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中邑真輔から「おまえ、いつ来るの?」 総合格闘技からプロレスラーに、佐々木憂流迦の原点「ムタvsシンスケ・ナカムラを観て…」 

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堀江ガンツ

堀江ガンツGantz Horie

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posted2023/11/12 11:00

中邑真輔から「おまえ、いつ来るの?」 総合格闘技からプロレスラーに、佐々木憂流迦の原点「ムタvsシンスケ・ナカムラを観て…」<Number Web> photograph by Gantz Horie

11月13日に「MONDAY MAGIC ep3」にてプロレスデビューを迎える佐々木憂流迦

「練習をはじめてみて、あらためてプロレスラーのすごさを感じてますし、マジでプロフェッショナルだなって思いますね。プロレスって超がつくほど難しいじゃないですか。正解もないし、本当にアートの世界に近いと思うんですよ。それでいて『闘う』ということに重きを置いている他にはないジャンルですよね。だからこそやりがいがあるし、楽しみです。

 ただ、楽しみだけど、いまは不安のほうがデカいかもしれないですね。格闘技を長く続けてきたので、格闘技の試合ならいつでもやれるし、いつでも高いクオリティのものを見せる自信はあるんですけど、プロレスに関してはまだペーペーなので、どこまでクオリティが出せるか不安でいっぱいです。自分でもどうなるかわからない、不安であり楽しみというのが正直な気持ちですよ」

「欲を言えば、僕が育っていく過程も観てほしい」

 こう不安も口にする憂流迦だが、1試合1試合の結果がすべての総合格闘技と違い、プロレスは“線”で魅せるもの。そこにも魅力を感じている。

「プロレスは1試合1試合が作品であると当時に、点と点を繋げてストーリーとしてクオリティを上げていけるじゃないですか。そこがプロレスの魅力だと思ってます。だから欲を言えば、いまプロレスラーとしてペーペーの僕が育っていく過程も観てほしい。僕がいつどんな花を咲かせるかはわからないですけど、必ずみんなが納得するような作品を作れるようになると信じているので。11月13日は何年かあとに『佐々木憂流迦のデビュー戦を観てるんだよ』と言うためにも、会場か動画配信のWRESTLE UNIVERSEで観てほしいですね(笑)」

 ファイトアートを追求し、総合格闘技からプロレスの世界へと足を踏み入れた“摩天楼の天狗”佐々木憂流迦。これまでの格闘家のプロレスとはまったく違う“作品”を今後作り上げていってくれそうだ。

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