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<独占告白>リーチマイケル(34歳)が4度目のW杯前に明かした衝撃の真実「レッドは絶対ダメ」「2019年W杯から体はボロボロでした」 

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大友信彦

大友信彦Nobuhiko Otomo

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photograph byAsami Enomoto

posted2023/09/07 17:01

<独占告白>リーチマイケル(34歳)が4度目のW杯前に明かした衝撃の真実「レッドは絶対ダメ」「2019年W杯から体はボロボロでした」<Number Web> photograph by Asami Enomoto

4度目のW杯に臨むリーチマイケル。大会前にNumberのインタビューに応じてくれた

 リーチには3試合の出場停止処分が科され、国内5連戦の残り2試合に出場できなくなった。

「自分としては、試合には全部出たかったし、やっと札幌で日本代表の試合ができたのに30分でいなくなってしまって、申し訳ない気持ちが強かった。でも、札幌の試合のハーフタイムにジェイミー(・ジョセフHC)から、『レッドカードのことは忘れて切り替えろ』と言われて、W杯に向けて自分の体を仕上げていくことに気持ちを切り替えました」

 国内5連戦を終えたあと、短いオフに実現したインタビューで、リーチはそう振り返った。

「試合に出られなかった間は、相手チームのラインアウトやモール、アタックを分析して練習台になったり、試合に出ないメンバーを連れてご飯へ行ったりしていました。試合前のファンとの交流イベントに出たのも、いいリフレッシュになりました」

出場停止3試合から2試合に軽減

 当初、言い渡された出場停止3試合は、WRによるタックル講習「インターベンション(介入)プログラム」を受講して、2試合に軽減された。

「WRから送られてきた映像を手本にして、タックルの姿勢を学び直して、実技のタックル練習をした動画を撮影して、謝罪の言葉を入れて、WRに送りました。ディフェンスコーチのジョン・ミッチェルと、メンバー外だった(中野)将伍とマロ(レメキロマノラヴァ)がつきあってくれた」

――具体的にはどんなレッスンを?

「足を相手の近くに置いて、低く入るのがタックルという基本を確認しました。これからは『タックルは常に低く』という原点に戻ってやります。もともとニュージーランドにいたときも、札幌にいた高校時代も、低いタックルを意識していた。スーパーラグビーのチーフスに行ったときも『マイケルのロー(低い)タックルはいいね』と、ウェイン・スミス(元オールブラックス監督)に褒められた。ロータックルはもともとの僕のスタイル。そこに戻ります」

「W杯ではレッドは絶対ダメ」

――改めて学んだことは。

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