パリ五輪代表を競うレースは、大会の数も少なくなり、ここから上位3名を抜くのは容易なことではない。ただ、その競争の中でもまれたこと、経験を積めたことは、今後にきっと活きてくる。

日本の女子卓球はいかに強くなってきたか？

　7月に行われた代表選考対象大会「全農カップ東京大会」で、木原は初戦敗退を喫した。ポイントを積み上げるためには大きな敗北に、「ほんとうにもったいないです。1回でも勝ちたかったです」と失意を言葉にしつつ、こう語っている。

「上の3人はプレッシャーの中で勝てるのが自分とちょっと違うところです」

　その気づきもまた、次へとつなげていくことができるはずだ。

　ポテンシャルのある選手たちが継続して現れてきた日本女子。パリを目指す戦いの中で実力者たちをより間近に見て得た、そして得ていく経験とともに、次の世代がきっと歴史を継いでいく。

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