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大乱闘に発展、ファンの罵声を浴びた男…プロレス界を騒がせる清宮海斗が明かした“使命感の正体”「新しいスターが出てこなければ」 

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堀江ガンツ

堀江ガンツGantz Horie

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photograph byTOKYO SPORTS PRESS

posted2023/07/30 17:01

大乱闘に発展、ファンの罵声を浴びた男…プロレス界を騒がせる清宮海斗が明かした“使命感の正体”「新しいスターが出てこなければ」<Number Web> photograph by TOKYO SPORTS PRESS

G1クライマックスへの出場も発表された清宮海斗

清宮の使命感「新しいスターが出てこなければ」

 清宮はG1初参戦の意気込みをこう語る。

「オカダ・カズチカ選手に2回負けた僕にG1という最高のリベンジの機会をくださった新日本さんには感謝しています。ただ、自分が一番大事にしているNOAHの大会を休んでまで出場することは正直悩みました。でも、自分がG1で活躍することがNOAHを広めることになると思ったので、出場を決めました。出るからには優勝しか考えてないです」

 今年の「G1」は史上最多32人が参加。A~Dの4ブロックに分かれて総当たりリーグ戦を行い、各ブロック上位2名が最終的に8人トーナメントを行い優勝を決める。清宮のAブロックには、4月にオカダを破った現IWGP世界ヘビー級王者のSANADAがいる。

「AブロックではSANADA選手しか見えてません。現IWGP世界王者を倒して新日本の主役の座を奪い、最終的には決勝でオカダ・カズチカ選手を倒してNOAHに“プロレス界のトップ”という称号を持ち帰ろうと思ってます」

 同じブロックには、“令和闘魂三銃士”と名付けられた清宮と同世代の海野翔太、成田蓮、辻陽太もエントリーしている。3人との闘いは優勝争いとは別に、間違いなく近未来の日本プロレス界を占う一戦となるだろう。もっとも清宮自身は「同世代と言われても、彼らには『ポッと出』という印象しかないので、眼中にないです」とそっけないが、それは今回のG1出場に大きな使命感を抱いているからでもあった。

「今、新日本が業界のトップの位置にいる状況は認めざるをえない。でも、自分はNOAHが一番だと思っているし、この状況を変えなきゃいけないと思っています。それに、他のスポーツは次々と若いスター選手が現れているのに、プロレス界だけいつまでもオカダ・カズチカ選手がトップに居座り続けて、新しいスターが出てこなければ、ジャンルが盛り上がっていかない。だからこそ、僕がG1で優勝してすべてを変えるつもりです」

 はたして清宮はG1クライマックスで勝ちどきをあげ、プロレス界の風向きを変えることができるのか。今後のプロレス界の大きな流れは、この夏の清宮海斗にかかっている。

清宮海斗Kaito Kiyomiya

1996年7月17日、埼玉県生まれ。'15年NOAH入門。'17年の海外武者修行を経て、'18年12月にGHCヘビー級王座を獲得した。'18年、'19年のプロレス大賞敢闘賞受賞。180cm、98kg。

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