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「え、これ着るの?」2児の母・キンタロー。(41歳)が語る、“60キロ超→49キロ”産後ボディメイクの舞台裏…子育て中に実は抱いていた「罪悪感」 

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音部美穂

音部美穂Miho Otobe

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photograph byL)TAKAI ATSUSHI、R)Shiro Miyake

posted2023/07/19 11:02

「え、これ着るの?」2児の母・キンタロー。(41歳)が語る、“60キロ超→49キロ”産後ボディメイクの舞台裏…子育て中に実は抱いていた「罪悪感」<Number Web> photograph by L)TAKAI ATSUSHI、R)Shiro Miyake

ベストボディ・ジャパン出場でも話題を集めるキンタロー。

「本当につらかった…」子育てしながらのダイエット

――子育て中の食事制限は大変ですよね。自分は食べない時でも子供の食事は作らないといけないし……。

キンタロー。 それが本当につらかったですね。せっかく作っても味見しかできないこともありました。これまでは子供の食べ残しは食べていたんですけど、ダイエット中は捨てざるを得ないから、もったいなくて……。

 それに、うちの子は、脂身が多い豚バラを生姜焼きにしたものが大好きで。バラ肉は脂身が多いので、私は自分だけ赤身肉のステーキを焼いたり。となると、2パターン作らないといけないので、本当にめんどくさいんですよ。なので、慣れてきたら子供の好物はたくさん作り、小分けにして冷凍保存するようにしていました。そうすれば、フードロスも防げるな、と。

――ボディメイクを開始した頃、下のお子さんはちょうど1歳になったばかり。授乳中だとエネルギーが必要だから、たくさん食べる必要がありますが、そのあたりは大丈夫でしたか?

キンタロー。 実は、これを機に卒乳させたんですよ。でも、下の子はなかなかおっぱいを忘れてくれなくて。「おっぱいは?」という感じでまさぐってくる(笑)。なんだかかわいそうになってしまい、根負けしてあげちゃった日もありましたね。

子どもに対して「罪悪感を覚えてしまうこともあった」

――子育てとボディメイクの両立は、一筋縄ではいかないですね……。

キンタロー。 モチベーションを保つのがきつかったですね。子育てって絶好の逃げ道にできちゃうんですよ。「子供のことで忙しいんだから、ボディメイクなんてやってる場合じゃない」って。結婚前にも、ダンス企画でボディメイクに挑戦したことがあったんですが、今思えば、その時はラクだったな。時間も意識も自分だけに費やすことができたから。

 今は、どうしても子供が最優先になるので、以前のように時間をかけられない。「ビリー」をやっている時に、子供に「ママ何してるの?」なんて言われると、我にかえって「こんなことやる暇があるなら、一緒に遊んであげなよ」と、もう一人の自分がささやいてきたりする。自分の意志で頑張っているはずなのに、そこに罪悪感を覚えてしまうこともありました。

 唯一楽しかったのは、「ディズニーランドダイエット」。ふと思い立って上の子と二人でディズニーランドに行ったんですが、子供は抱っこが大好きなので、抱っこしたりして広いパーク内を歩き回ってみたんですよ。子供は13kgなので、けっこう重くて、いいトレーニングになりました。私、食べたら即、体重が増えるタイプなんですが、この日はパーク内で肉の脂身や子供が残したパンケーキまでがっつり食べたのに、体重が全然増えていなかった。やっぱり、抱っこしながらたくさん歩いたからでしょうね。子供も一緒に楽しめるし、パークチケットと時間さえあれば最高のダイエット法です!

――体重は順調に落ちていきましたか?

キンタロー。 いえ、5回ぐらい停滞期を経験しましたね。最初は、すぐに60kgを切ったと思ったんですが、57kgで停滞して。その後も2~3kgごとにストップしちゃってなかなか落ちていかない。結果が出ないとやる気を保つのも大変で。朝起きてすぐに体重計に乗るようにしていたんですが、少しでも減っていると1日気分がいいけど、全然減っていなかったり、逆に増えていることもあったりして。「こんなに頑張ってるのに何で!?」ってイライラして、常に体重の増減に振り回されている感じでしたね。

――そんな中でも挫折せずに、頑張ることができたのはなぜでしょうか?

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キンタロー。

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