投げない日も、ライデル・マルティネスは実に目まぐるしく動いていた。キューバから来て、日本で屈指のクローザーになった投手の過酷な日常を垣間見た夜だった。

ライデルを迎え入れる立浪監督　©Hideki Sugiyama

1週間の記録を見てみると…

【2023年7月3日～7月9日 週間成績】
〈パ・リーグ〉
　ロッテ5試5勝0敗0分 率1.000
　楽 天6試5勝1敗0分 率.833
　オリックス5試3勝2敗0分 率.600
　ソフトバンク6試2勝4敗0分 率.333
　日本ハム5試1勝4敗0分 率.200
　西 武5試0勝5敗0分 率.000

　ロッテが負けなしの5連勝、依然3位だが首位との差は4から1.5差に縮まった。楽天も好調。対照的に西武は6月30日から8連敗と苦しんでいる。

〈打撃成績5傑〉※打撃の総合指標であるRC＝Runs Create順
　柳田悠岐（SB）23打12安2本8点 率.522 RC9.21
　近藤健介（SB）19打9安5点 率.474 RC6.66
　辰己涼介（楽）16打7安3点1盗 率.438 RC5.44
　セデーニョ（オ）17打7安2本8点 率.412 RC5.36
　浅村栄斗（楽）26打8安3本10点 率.308 RC5.13

　柳田、近藤とソフトバンクの中軸が前週に続き好調。楽天は辰己、浅村がチームを牽引。本塁打、打点は楽天浅村が3本塁打10打点でトップ。盗塁はロッテ藤岡裕大、西武外崎修汰、ロッテ和田康士朗の2が最多。

〈投手成績5傑〉※リーグ防御率に基づくPR＝Pitching Run順
　今井達也（西）1登 8回 責0率0.00 PR3.14
　佐々木朗希（ロ）1登1勝 8回 責0率0.00 PR3.14
　岸孝之（楽）1登1勝 7.2回 責0率0.00 PR3.01
　西野勇士（ロ）1登 7回 責0率0.00 PR2.75
　山本由伸（オ）1登1勝 9回 責1率1.00 PR2.53

　西武の今井は7月4日のロッテ戦で8回零封と好投するも後続が打たれ勝ち星つかず。ロッテの佐々木朗は翌5日の西武戦、8回零封で勝利。オリックスの山本は7月8日の西武戦で9回を125球で完投勝利。救援では楽天の松井裕樹が2セーブ、楽天の酒居知史など6投手が2ホールドを挙げた。

中日では石川、小笠原が奮闘した

〈セ・リーグ〉
　ヤクルト5試3勝2敗0分 率.600
　巨 人5試3勝2敗0分 率.600
　DeNA6試3勝3敗0分 率.500
　広 島6試3勝3敗0分 率.500
　阪 神5試2勝3敗0分 率.400
　中 日5試2勝3敗0分 率.400

　大勝ちも大負けもなく、膠着状態が続いた。首位阪神と2位DeNAの差は1.0だ。

〈打撃成績5傑〉
　岡本和真（巨）19打7安2本5点 率.368 RC6.13
　西川龍馬（広）22打10安2本9点 率.455 RC5.37
　石川昂弥（中）21打9安3点 率.429 RC5.27
　大城卓三（巨）20打6安1本3点 率.300 RC3.64
　松山竜平（広）14打6安1点 率.429 RC3.45

　巨人、広島の中軸である岡本、西川が好調。本塁打はこの2人の2本がトップ。打点は西川の9。広島の松山は代打が多かったが今週は4試合で5番に座り全試合で安打を打った。最多盗塁はヤクルト並木秀尊の3。

〈投手成績5傑〉
　大竹耕太郎（神）1登1勝9回 責0率0.00 PR2.53
　小笠原慎之介（中）1登1勝9回 責0率0.00 PR2.53
　メンデス（巨）1登8回 責0率0.00 PR2.25
　東克樹（De）1登7回 責0率0.00 PR1.97
　西純矢（神）1登7回 責0率0.00 PR1.97
　菅野智之（巨）1登1勝7回 責0率0.00 PR1.97

　阪神の大竹は7月5日の広島戦で105球完封、中日の小笠原も7日の広島戦で102球完封。巨人の菅野は8日のDeNA戦で7回零封の好投を見せた。救援ではヤクルト田口麗斗が3セーブ、DeNA伊勢大夢が4ホールドをマークした。

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