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「三笘薫ユニの若者が深夜の名古屋栄にワンサカいる…」人気者ぶりはブライトン1年目が偉大だから「ミトマ=強豪キラー」が分かる数字

posted2023/06/17 17:00

 
「三笘薫ユニの若者が深夜の名古屋栄にワンサカいる…」人気者ぶりはブライトン1年目が偉大だから「ミトマ=強豪キラー」が分かる数字<Number Web> photograph by Etsuo Hara/Getty Images

エルサルバドル戦での三笘薫。ブライトン1年目のスタッツは目を見張るものだった

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 日本代表6月シリーズでの躍動に注目が集まる三笘薫と久保建英。欧州サッカーでも最高峰であるプレミアリーグとラ・リーガで2人がそれぞれ残した今季スタッツとともに、その軌跡の偉大さを振り返ってみる《全2回の1回目/久保編につづく》

 2023年に入って、週末から週明けの早朝スポーツニュースで“トピックとして取り上げられやすいアスリートランキング”があったとしたら、大谷翔平に次ぐ注目度だったのは三笘薫だ。

 ご存じの通り、ブライトン所属の三笘は今季からプレミアリーグに挑戦し、チームの6位躍進に大きく貢献した。ゴールやアシスト、ドリブル突破を決めれば、瞬時にスマホやSNSで拡散する時代。プレミアの歴戦の雄たちを切り裂く三笘の爽快感マックスのプレースタイルに多くのサッカーファンが驚かされた。

 さらに代表招集された6月15日のエルサルバドル戦でも軽やかな突破と冷静な判断力で久保建英、堂安律のゴールを演出した。「W杯は熱中したけど、ゴールなどのプレーハイライトをチェックするくらいかな」というライトなファンも3月シリーズに引き続き、三笘のプレーに魅了されたことだろう。

 エルサルバドル戦では会場の豊田スタジアム、そして試合後に名古屋市街へと戻ると、「MITOMA 9」「MITOMA 7」ユニフォーム姿の若者がワンサカといた。

 豊田市から約40kmあって日付が変わろうという深夜の繁華街の栄で、すれ違った人数をトータルすればサッカーできるくらいだったのでは? というほどで、三笘人気を改めて確認した。それもこれも、W杯に加えてプレミアという世界最高峰の舞台で三笘が爽快な活躍を見せたからだろう。

 そんな三笘だが、W杯前はここまで1試合ごとのプレーが世間的に注目されていなかったように映る。もちろん“プレミアでもこれくらいやるのでは?”と思っていた川崎サポ、いやそれ以上に甚大な被害を受けた各クラブのサポーターも多いと思うが……。そこはW杯後に分かりやすいスタッツ、つまり「ゴールやアシスト、出場時間数」が増えたからだろうか。そこで今シーズンの三笘の成績を調べてみることにした。移籍専門サイト「transfermarkt」のデータをもとに、22-23シーズンの三笘の各月公式戦成績を振り返りながら、どんな結果を残してきたかを振り返ってみよう。

シーズン序盤は“適応期間”だったことが分かる成績

<8月の公式戦成績>
5試合121分出場、スタメン1試合
<9月の公式戦成績>
出場なし
<10月の公式戦成績>
4試合167分出場1アシスト、スタメン1試合
<11月の公式戦成績>
2試合135分出場1ゴール、スタメン1試合

 ここまではデゼルビ監督の構築する戦術への“適応期間”というスタッツになっている。さにら10月中旬には程度の軽い負傷で、カタールW杯が1カ月後に控えることから出場しなかった試合もある。とはいえアーセナル戦でゴール、チェルシー戦で初アシストを決めたり、チームは負けたとはいえ途中出場したトッテナム戦でキレのあるドリブルを見せ、相手選手を驚嘆させていた。

【次ページ】 W杯後のスーパーなゴールの数々

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