中国代表のディーン・トレーナー監督　©︎Nanae Suzuki

　中国代表のディーン・トレーナー監督からは「来てくれて本当にありがとう」、「俺を信じてくれ」と声をかけられたという。中国の選手にとって、日本のプロ野球選手は憧れの存在。キャンプの練習中から、チームメートの熱い眼差しを感じた。

「プロ野球ってどんな感じ？という感じで質問攻めをされることは多かったです。ソフトバンクのこともよく知っていて、キャッチャーの選手には、『甲斐拓也はどんな練習しているんだ？』みたいなことも聞かれたので、僕が知っている範囲のことは伝えました。中国で野球チームは4球団くらいあると言っていたんですが、やはり環境は厳しいと思う。それでも野球を好きな気持ち、熱意は人一倍あるんだなということを一緒にやっていて強く感じました」

中国の選手たちから大歓迎された真砂　©︎JIJI PRESS

一番使った中国語「リーハイ！」の意味は？

　真砂以外の選手たちは中国語を話すが、アメリカ人のトレーナー監督が出す指示は英語。チームには他に、日本育ちで東海大菅生高出身の梁培（リャン・ペイ）と、小学生の時に来日し、四日市大学で学んだ陸昀（ルー・ユン）がいたため、わからないことはその2人に日本語に通訳してもらいながらコミュニケーションを深めた。

「試合中に飛び交う声とかは中国語で覚えました。例えば一塁、二塁、三塁はイーレイ、アーレイ、サンレイで本塁はバンレイとか。声かけなんかは簡単な単語です。一番多く使った言葉はリーハイ、ですかね。いいね！という意味です。リーハイ、リーハイ！って。まあ何とかなるものですよ」

日本代表はダルビッシュ有を中心に食事会でコミュニケーションを深めた　©︎Hideki Sugiyama

「地鶏決起集会」で交流

　日本代表では、ダルビッシュ有（パドレス）や大谷翔平（エンゼルス）らが中心となって卓を囲んだ焼肉決起集会が話題を集めたが、中国代表でも親睦をかねた食事会が行われた。声をかけたのは真砂だ。

「宮崎に行ったときに、ソフトバンク時代のキャンプ中によく行っていた知り合いの店に連絡して連れて行きました。さすがに全員で、というわけにはいかなかったんですが、野手はみんなで集まって地鶏を食べました。ビールを飲んで、色々な話をして、美味しいってみんな喜んでいたので良かったです」

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