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空手の世界王者、ポスト堀江の最有力、新・笑わない男も誕生? ラグビーW杯を前にブレイクした“投資”してほしい6人とは? 

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大友信彦

大友信彦Nobuhiko Otomo

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photograph byJRLO

posted2023/05/03 11:03

空手の世界王者、ポスト堀江の最有力、新・笑わない男も誕生? ラグビーW杯を前にブレイクした“投資”してほしい6人とは?<Number Web> photograph by JRLO

今季16トライをあげる活躍でインパクトを残した木田晴斗(24歳)。格闘技で培った負けん気の強さも魅力

佐々木剛(ささき・たけし)
1997年4月27日生まれ(26歳)180cm/101kg
東芝ブレイブルーパス東京/FL

 リチャード剛と同じ背番号7でブレイクしたもうひとりのFLが佐々木剛だ。入団3シーズン目となった昨季はリザーブから3試合に出場したのみだったが、今季は開幕戦からリザーブに入り、第11節のグリーンロケッツ戦で初先発。この試合では味方のレッドカードによって開始11分でベンチに下がる辛酸をなめたが、第14節のブルーレヴズ戦では自陣ゴール前でこぼれ球を拾い90m独走トライ。続く三菱重工相模原ダイナボアーズ戦でも自陣でこぼれ球を拾い、今度はステップを交えて相手ゴール前まで快走してトライをアシスト。地を這うタックルに加えてアタックセンス、走力も光る。

 青森県の八戸西高では檜舞台とは無縁の無印プレーヤーだったが「高校時代はBKのCTBもやっていました。自由にやらせてもらって、動画を見て自分でステップを研究したりしていました」という向上心、探究心がFWらしからぬ軽快なステップにつながっている。

 かくして青森育ちの無骨な少年は大東大を経てブレイブルーパスへ。同じ東北出身の先輩・大野均の足取りを連想させるポテンシャル無限大の大器だ。

ポスト堀江の最有力候補

原田衛(はらだ・まもる)
1999年4月15日生まれ(24歳)175cm101kg
東芝ブレイブルーパス東京/HO

 佐々木と同じブレイブルーパスでブレイクしたのがフッカー原田衛だ。ラインアウトからのモールだけでなく、ゼネラルプレーでのボールキャリーにも積極的に参加し、FW第1列ながらシーズン4トライをあげている。第13節のブラックラムズ戦ではプレイヤー・オブ・ザ・マッチを受賞した。

 桐蔭学園高では主将として春の選抜大会で優勝(自身は欠場)、冬の花園では4強、慶大に進んでも1年時からレギュラーで活躍し、2021年度は主将も務め、対抗戦グループのトライ王にも輝いた。 

 大学とリーグワンではフィジカル面に差がありそうに見えるが、原田は「大学も年々レベルが上がっているし、フィジカル面の戸惑いはなかった。それよりも違いを感じたのはスピードです。予想以上にレベルが高い」という言葉からプライドと向上心がにじみ出る。「ポスト堀江・坂手」の最有力候補だ。

【次ページ】 新世代SOは「笑わない男」?

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