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「CLやELに出ているドイツ有望株のフィジカルに負けず…」パリ世代日本代表を撮って感じた“肉体とハートの充実ぶり”

posted2023/04/06 17:01

 
「CLやELに出ているドイツ有望株のフィジカルに負けず…」パリ世代日本代表を撮って感じた“肉体とハートの充実ぶり”<Number Web> photograph by Daisuke Nakashima

世代別のドイツ代表相手に2-2のドローは、パリ世代の頑張りが目立った一戦だった

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中島大介

中島大介Daisuke Nakashima

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Daisuke Nakashima

 新生森保ジャパンの初陣として組まれた対ウルグアイ、コロンビア戦が1分1敗と終わった3月末の代表ウィーク。その間、2024年パリオリンピックの主軸となる大岩剛率いるU22日本代表は欧州遠征を行い、ドイツ、ベルギーと対戦した。

 初戦ドイツ戦を2-2で引き分けると、続くベルギー戦では2-3の敗戦、奇しくもフル代表と同じく1分1敗に終わった。この敵地ドイツで行われたU22ドイツ対日本戦の模様を写真とともに振り返る。

ゴール裏に漂うアウェーの雰囲気

 3月24日に行われたこの試合は、フランクフルト市内にあるPSDバンクアリーナで行われた。ドイツ地下鉄Uバーンの最寄駅より徒歩最短3分と好立地のスタジアムは、キャパ1万2500人強のFSVフランクフルトのホームスタジアムとなる。

 スタジアムの周りには、アンダー世代の試合とは思えないほどのファンの姿が見られ、また出店から漂うドイツソーセージの匂いが鼻腔をくすぐる。

 この日バルセロナからのフライトは、2時間近い遅れがあり、食べる暇なく空港から駆けつけた身には堪えたが、フランクフルトでフランクフルトを食べる間も、写真に収める暇も無く、ただただ空腹感を強くして取材手続きに向かった。

 ピッチ内撮影ポジションに着くと、スタジアムを包む雰囲気の良さを改めて感じさせられた。西陽に輝くドイツ国旗をはためかせるファンの姿、最前列で目を輝かせ選手を見つめる多くの子ども達の姿。

 もちろん、この街をホームタウンとし、CLを舞台に戦うアイントラハト・フランクフルトの巨大なスタジアムとは比べられないが、北ゴール裏の一面が入場規制されていることもあり、6000人超のファンがぎっしり固まり、日本代表、日本ファンにとっては、紛れもないアウェーの雰囲気での試合になった。

ドイツA代表監督フリックの姿もあった

 アイントラハト・フランクフルトで日本代表MF鎌田大地や長谷部誠の同僚となっているクナウフとファリデ・アリドゥには、とりわけ多くの地元ファンからの歓声が届いていた。

 そして会場には、ドイツA代表ハンジ・フリック監督の姿もあり、多くのファン、トップチーム監督が見守る中、そして先のカタールW杯において日本への敗戦も影響はあっただろうか、日本戦に臨むU22ドイツ代表の表情にその高いモチベーションが漲っていた。

【次ページ】 印象的だった前線からのプレッシャー

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