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史上最多の20戦となった
'11年シーズンを占う。
~動乱必至! 今季F1の見どころ~ 

text by

今宮純

今宮純Jun Imamiya

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photograph byGetty Images

posted2011/02/04 06:00

王座奪還を狙うアロンソ。新しいレギュレーションに対しては「歓迎」との発言をしている

王座奪還を狙うアロンソ。新しいレギュレーションに対しては「歓迎」との発言をしている

 すでにニューデリー市内にあるホテルは10月末の料金が高騰していて、予約でいっぱいの状況だという。今年インドGP初開催が承認され、'11年シリーズは史上最多の全20戦にふくれ上がった。3月13日の中東バーレーンGPで開幕、11月27日の南米ブラジルGPで閉幕する“ザ・ロンゲスト・ツアー”だ。

 昨年秋、初の韓国GPで混乱を経験したが、今年は10月9日に第16戦日本GP、16日に第17戦韓国GPと2連戦し、そして30日に第18戦インドGPという“日・韓・印”の日程になった。この10月のアジア決戦が今シーズンの大きな山場になると今から断言したい。鈴鹿3連覇がかかる新王者S・ベッテル、初開催GPに強く、昨年韓国を制しているF・アロンソ、初のインドGPでチャンピオンシップの流れが左右されそうだ。

「最も警戒すべきはシューマッハー」とアロンソ。

 5人の王者が揃うシーズンは'70年以来40年ぶり、史上2度目である。ベッテル、アロンソとJ・バトン、L・ハミルトン、M・シューマッハー、才能、実力、経験に富む彼らの競演はハイレベルなレースを予感させるに十分だ。いずれも所属チームの変動はなく、体制面で存分に力量を振るえるはずだ。とくに昨年復帰したものの苦戦を強いられたシューマッハーも、メルセデスGP2年目となりマシン開発から携わっているだけに、アロンソは「最も警戒すべきは彼」と指摘する。

レギュレーションの大幅な変更で勢力図はどう変わるか?

 レギュレーションも大幅に変更される。常にF1を活性化させる意味で、新規定はニューマシン戦力図をシャッフルし、ドライバーに最新のテクニックを求める。

 以下、おもな項目を列記してみよう。

(1)可変リアウィング機構の採用。(2)KERS(運動エネルギー回生システム)の復活。(3)ブリヂストンに代わりピレリが新タイヤ供給。(4)マシン最低重量を640kgに20kg引き上げ安全対策などを強化。(5)昨年のトレンドだった「Fダクト」や「マルチディフューザー」の禁止。(6)予選Q1最速タイムの107%オーバーでは決勝進出不可。

(1)と(2)は、直線でのオーバーテイクを可能にするものの、コクピットでの操作をさらに複雑化させ、ゲーム性がより高まる。(3)は新しくピレリに合わせたマシンコンセプトが注目され、2月の合同テストからドライバーがマスターしていく。動乱の'11年の幕開けである。

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