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“東大で0勝12敗投手”がドラ8指名も…「おいおい、東大君!」「伊良部秀輝さんのカーブで尻もち」小林至が味わった“力不足” 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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posted2022/11/17 11:01

“東大で0勝12敗投手”がドラ8指名も…「おいおい、東大君!」「伊良部秀輝さんのカーブで尻もち」小林至が味わった“力不足”<Number Web> photograph by Kou Hiroo

東大卒の元プロ野球投手・小林至さんに今までの野球人生と現在を聞いた

醍醐さんから「目の輝きを失っているぞ」と

 一方で小林氏の意識としては「プロ野球選手になったことで、満足してしまった」部分があったと言う。

「二軍監督になった醍醐猛夫さんから“目の輝きを失っているぞ”と言われてしまったことがあるんです。そして2年目が終わった1993年晩秋に、戦力外通告を受け、退団となりました。当時の監督の八木沢壮六さんには、のちにお会いした際 “小林君も(一軍に)上げてあげたかったんだけど、ちょっと力不足だったかなあ”と言われました」

 一軍での成績はなし。二軍では1992年が15試合0勝0敗0セーブ11回3奪三振、防御率3.27。1993年は11試合0勝2敗0セーブ12.1回9奪三振、防御率8.76。この年10月3日の西武戦では5回降雨コールドゲームながら唯一の完投を記録している。

 これがプロ野球選手、小林至の全成績だった。

 第2回では、引退後の足跡、そしてソフトバンクの球団経営に携わって得た知見などを語ってくれた。

#2につづく>

#2に続く
東大卒投手が戦力外後ナベツネに直撃「“何だこの本は!”とムッとしつつ…」ホークス編成・フロントで経験した“球団経営ウラ話”

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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