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「水着で面接が当たり前です」レースクイーンの女王・近藤みやびに聞いた“レースクイーンだけで生活できる?”「高嶺の花と思っていたけど、実は…」 

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齋藤裕(NumberWeb編集部)

齋藤裕(NumberWeb編集部)Yu Saitou

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photograph byShiro Miyake

posted2022/10/23 17:00

「水着で面接が当たり前です」レースクイーンの女王・近藤みやびに聞いた“レースクイーンだけで生活できる?”「高嶺の花と思っていたけど、実は…」<Number Web> photograph by Shiro Miyake

レースクイーン・オブ・ザ・イヤーに2度輝き、8年にわたってレースクイーンを続けてきた近藤みやびさん。その活動内容について聞くと…

――高身長が有利とかあるんでしょうか?

近藤 身長何センチ以上と制限をしているところはあります。ただ、チームのバランスによるのかなと思います。実際10cm以上のヒールを履いていて、脱いだらすごく小さくなる、なんて子もいます。私は169.5cmで結構高いほうなのかな。170cm以上の人もいますけど、多くはない印象ですね。レースクイーンはそのチームごとに4~5人とか複数人で動くことが多く、イベントなどで横一列に並んだ時に同じ身長だと見栄えが良いので、同じくらいの身長の子たちが選ばれたりしますね。一方でそれぞれの個性が際立つ編成をするという考えもあったりするので、各チームが考える「バランス」に合致するか、が合格するポイントになるのかなと思っています。

1日サーキットを歩いたら足が“終わります”

――実際合格して、レースクイーンとなって思い描いていたものとギャップはありましたか?

近藤 とにかくキツい(笑)! 朝も早いですし、出張も多く、結構移動も大変なんです。夏は、サーキットの照り返しで暑いし、冬は冬でサーキットって寒いし、衣装の布面積も少ないので、本当に寒い。カイロも貼る場所がなくて、4個くらい貼れたらいいくらいです。加えて12cmもあるとても高いヒールを履くので、1日サーキットを歩いたら足が“終わります”。大げさに聞こえるかもしれないですけど、本当に足の感覚がなくなってくるんです。こんなに大変なのかと思いましたし、憧れの水谷望愛さんに会ったらレースクイーンを辞めて、もう何か他のことをやろうくらいに思っていました。

――実際、1年目の最後の方にはサーキット場で念願だった水谷さんとも会えたわけですが、それでも辞めなかったのは何か理由があったんですか?

近藤 サーキット場にいる中でレースのことが少しずつ面白いかなと興味がわいてきて、来年もやってみようと。そうして、いろんなチームのオーディションを受けました。

最終面接に落ち続けた2年目

――2年目になってチームはすんなり決まりましたか?

近藤 それがことごとく最終面接で落ちまして……。私が住んでいるのが埼玉の所沢の実家で、都内に受けに行くだけで往復の交通費が結構かかるんです。それを10回近くやっていると、本当にオーディション貧乏というか、落ちるためにお金払っているのかな? みたいな気分にもなってきて(笑)。かなりしんどい時期でしたけど、新人の時からついてくれていた事務所の女性のマネージャーさんから「次あるからね」と、ずっと前を向けるような言葉をかけてもらいました。

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