そして、今回のように壁にぶつかり、自分の思うようにいかないという経験こそが、NBAに挑むことで得られる一番の財産だった。

「（他の場所では）自由にプレーさせてもらって、プレータイムもずっと与えられている状況だと思うので。ここに来ている意味はそこにある。ここから学ばないといけないなとは思います」

「サマーリーグの空気感というのは独特。でも、苦しかったのも含めて、楽しかったです。生きてるっていう感じがします（笑）。何でも与えられる人生じゃなくて、少しだけ与えられて、いいプレーができて、また（うまくいかずに）ハーッと思って。なんか、本当に毎日、生きているなっていう感じがする。自分は続けるしかないので、自分を追い込んで、自分がなれる最高の自分を目指してやるしかないかなと思います」

　諦めずに努力し続ければ、どこかできっかけが巡ってくるという信念もある。

©USA TODAY Sports/Reuters/AFLO

「（必要なのは）ひとつのきっかけだと思うんですよ。一度波に乗れればぐんと行けるかなって。それまではひたすらに辛抱して、チャンスがくるまでに自分を磨いていくしかないのかなと思う。（NBAに入るのは）そんな簡単じゃないというのはわかっている。でも諦めないです」

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