「千葉戦では富樫選手を抑え、島根戦では金丸選手に仕事をさせなかった。でも、ベンチから出てくる選手の層に差があった。これを埋めないとトップチームには勝てない」

　ただ、光明も見えてきた。トップチームとの4連戦で野本大智や澁田怜音といった若手の成長が見られたからだ。

熱血指導がもたらした若手の成長

「（この4試合を通して）幸い、大智や怜音といった若い選手が次のステージへ一歩踏み出そうとしていると感じることができた。大きな収穫だと思います」

昨シーズンは筑波大在学中に特別指定選手としてプレーした、ルーキーの野本大智

　野本もこの4試合を通して個人の成長を感じている。

「（トップチームに対して）できた部分も、できなかった部分もある。でも、そういう結果に気持ちを左右されずに最後まで戦うことができた。そこは成長かなと思いますし、この経験が今後のプレーの安定感につながればいいなと思います」

　野本は島根戦でレイクスの日本人選手の中で最高の13得点を挙げている。守備では安藤へのタイトなマークでチームを支えた。ギルHCの言う「選手層」が厚くなりつつあるようだ。トップチームから白星を重ね、評価が善戦から“躍進”へ変わる頃、悲願のチャンピオンシップ進出が現実味を帯びているに違いない。

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