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190センチ20歳の谷晃生が“たった2枠”の東京五輪代表を勝ち取るまで「ここで止まる選手ではないというのを見せる」 

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戸塚啓

戸塚啓Kei Totsuka

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posted2021/06/23 11:05

190センチ20歳の谷晃生が“たった2枠”の東京五輪代表を勝ち取るまで「ここで止まる選手ではないというのを見せる」<Number Web> photograph by AFLO

22日に東京五輪を戦うU-24日本代表メンバーが発表され、湘南ベルマーレのGK谷晃生がメンバー入りした

「18人のメンバーのなかでGKは2人で、バックアップメンバーの(鈴木)彩艶を入れて3人ですけれど、これまで多くの選手たちがここに入るために、オリンピックで活躍するために努力をして、お互いを高め合ってきた。(6月に行なわれた)最終の合宿メンバーは4人でしたけど、ホントにみんなをリスペクトしていますし、そういう選手たちの分ももっともっとやらなければいけない、という危機感も感じています」

 もうひとりのGKには、大迫敬介が選出された。定位置獲得へ向かって最後の競争が繰り広げられるが、ライバル意識が先立つことはない。“共闘”を誓う。

「サコとはアンダー世代からやってきましたし、お互いに高め合ってここまで来ることができたのかなと思います。そういった部分では感謝していますし。どっちが試合に出ることになっても、絶対にお互いをサポートできる関係性なのかなと思います」

 世界大会は2度目になる。インドを舞台とした17年のU-17ワールドカップで、谷はキャリアアップの糧となる経験をしている。優勝したイングランドとラウンド16で対戦し、PK負けを喫したのだ。

「間違いなくあの経験ができたことが、こうやって五輪のメンバーに選ばれることにもつながっていると思います。イングランドに負けた悔しさを持って、ずっとやってきましたし、あの試合を経て世界大会に出たい、そこで活躍したいという思いが、さらに強くなったというのはあります」

「ここで止まる選手ではないというのをしっかりと見せる」

 190センチのサイズがクローズアップされるが、セールスポイントは数多い。ハイボールの処理が安定しているのはもちろん、シュートストップも鋭い。守備範囲を広く持ってプレーでき、ポゼッションに関わることもできる。

「シュートストップやクロスボールの対応は長所だと思うので、オリンピックという大きな舞台でいかにアグレッシブに、強気にいけるか。これからもっともっと大きな舞台でやりたいと思っていますし、そこを目ざすためにはここで止まる選手ではないというのをしっかりと見せる。そんなプレーをしたいです」

【次ページ】 守備陣は“歴代の五輪代表でも屈指”とも

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