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【全米プロ】松山英樹が挑む名匠ピート・ダイの最高傑作…今季メジャー2戦目、優勝候補はパパとなって戻ってきたマキロイ? 

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舩越園子

舩越園子Sonoko Funakoshi

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posted2021/05/19 17:01

【全米プロ】松山英樹が挑む名匠ピート・ダイの最高傑作…今季メジャー2戦目、優勝候補はパパとなって戻ってきたマキロイ?<Number Web> photograph by Getty Images

2012年の全米プロを制した当時23歳のマキロイ。重圧に苦しんでいた青年を救ったのはキアワの景色だった

 間もなく開幕する今年の全米プロの優勝予想に目をやれば、ラスベガスのブックメーカーが示すオッズ(5月17日時点)では、前回の同コース大会覇者のマキロイが優勝候補の筆頭でオッズは11倍だ。

 2週間前のウェルズ・ファーゴ選手権を制し、2年ぶりの復活優勝を果たしたばかりゆえ、前回とは正反対で、今回は好調な流れの中で全米プロを迎えている。

 結婚して夫になり、昨年生まれた長女ポピーちゃんの父親になっている32歳のマキロイは、9年前と比べれば、人間としての成熟度が格段に増しており、そのぶん、ゴルファーとしても一層成熟したプレーぶりを披露してくれそうである。

 優勝予想の2位はオッズ13倍のジャスティン・トーマスだが、昨今はパットの不調に悩まされている。3位はオッズ14倍のジョーダン・スピースとジョン・ラーム。5位はオッズ15倍のブライソン・デシャンボーだ。

松山英樹のオッズは11位?

 長らく不調に喘いでいたスピースは今年のテキサスオープンで4年ぶりの復活優勝を遂げ、翌週のマスターズでは3位タイ、先週のAT&Tバイロン・ネルソンでは9位タイと調子を上げている。

 スペイン出身のラームは生まれたばかりの我が子が可愛くてたまらず、「仕事と家庭のバランスがうまく取れない」とお悩み中だ。

 肉体改造で身体を巨大化して飛距離アップを図っているデシャンボーは、パワフルなゴルフで昨年の全米オープンを制したが、今年の成績はくすぶり気味だ。

 世界ランキング1位のダスティン・ジョンソンも昨今は振るわず、優勝予想は6位。ディフェンディング・チャンピオンとして全米プロに臨むコリン・モリカワは優勝予想9位。

 そして、マスターズを制覇したばかりの松山英樹の優勝予想はオッズ33倍で11位と想像していた以上に低い位置づけだ。

 しかし、9年前のマキロイの圧勝が示した通り、キアワのゴルフ、全米プロのゴルフ、いやいやゴルフそのものが「モノサシでは測れないし、計れない」ものなのではないだろうか。優勝予想のオッズや順位は、あくまでも観戦の目安であり、スポーツ・ギャンブラーたちの賭けの指標にすぎないと思ったほうがいい。

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