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【プロ野球キャンプ】宮崎が誇る面白混沌スーパーの “逆転満塁ホームラン餃子” ホークスの餃子王子もびっくり? 

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村瀬秀信

村瀬秀信Hidenobu Murase

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posted2021/02/15 17:00

【プロ野球キャンプ】宮崎が誇る面白混沌スーパーの “逆転満塁ホームラン餃子”  ホークスの餃子王子もびっくり?<Number Web> photograph by Hidenobu Murase

餃子王子ことホークス大竹耕太郎もきっと食べたい宮崎のスーパー、ナガノヤ・ウメコウジの「逆転満塁ホームラン餃子」

 “逆転満塁ホームラン餃子”

 それは、宮崎市内に計10店舗を展開するスーパーマーケット《ナガノヤ・ウメコウジ》で販売するオリジナルの餃子だった。聞いたことがある。この店は近年「私の彼は上腕二頭筋大爆発弁当」や「塩鯖好きだけど骨が面倒弁当」「たしか広島産カキフライ弁当」「上上下下左右左右爆発弁当」などの“逆ギレ弁当”シリーズで全国にその名を轟かせた宮崎が誇る面白混沌スーパーだ。

「ナガノヤとウメコウジは、ヘンテコなネーミングでばかり注目を集めていますが、驚愕の安さと質の高さは折り紙付き。この『逆転満塁ホームラン餃子』も、例にもれず珍妙なネーミングですが、自社工場で闘魂込めて作っています。使っている素材はすべて国産。モチモチの皮は九州産の小麦粉、そして無添加という実に真面目で堅実な仕事ぶり。野菜の旨味がたっぷりつまった優しい味で、何個でもパクパク食べられてしまいます。それでいて、20個入りで299円(税別)と、1コ15円以下という価格設定。野球好きなら抑えておきたいところですね」

 いきり立った宮崎ギョーザ王子の勧めに従い、生目の杜運動公園から車で15分ほどのスーパー、ナガノヤ瀬頭店へと行ってみた。

 店内に足を踏み入れるとそこには、あるわあるわ。イナズマパンに、焼肉フェイント大会。貝好き発狂寿司にドラゴンいなりの鉄拳、大人気商品のムキムキムチの山を越えると、「無添加・逆転満塁ホームラン餃子」と書かれたポスターが。大量にギョーザを蓄えた冷蔵庫と無添加逆転満塁というギョーザの新たな概念が見えてきた。

お財布にもやさしくて笑っちゃう

「人は誰しもが“逆転したい”と願う瞬間が人生に訪れると思うのです。そんな力が欲しい時のために、このギョーザを食べて元気を蓄え、来るべき時に逆転満塁ホームランをかっとばしてほしいーー。そんな願いを込めて作られたのがこの逆転満塁ホームラン餃子です」

 そう答えてくれたのはナガノヤ・ウメコウジのキャノン砲広報・甲斐丈寛さん。ナガノヤ・ウメコウジのギョーザはもともと安くて美味いと評判の人気商品だったが、2019年に“逆転”の願いを込めてイチから改良に挑み『逆転ホームラン餃子』として販売。これが大きな反響を得ると、さらに2020年5月には、

1)「食感をつるっともちっとした皮に改良し」(ランナー1塁)
2)「具材の旨味とジューシー感をUP」(1、2塁)
3)「生にんにくを抑え、生しょうがを加え美味しさをアップ」(満塁)

 と、玄人好みの攻撃ですべての塁を埋めた「逆転“満塁”ホームラン餃子」として再リニューアル。このご時世にもかかわらず売り上げを3割上げたという、バッターにとっても非常に縁起がよさそうなシロモノとなった。

「うちの商品は逆ギレ弁当シリーズをはじめ、すべて社長の永野が名付けています。これらは名前に意味があるものもあれば、深い意味はないものもありまして。それぞれの“解釈”に委ねさせていただいております。ただ、我々としては“お客さまに笑っていただきたい”という一心なんです。暗くなりがちな世情ですが、このネーミングで笑ってもらい、おいしくて笑ってもらい、さらにお財布にもやさしくて笑ってしまう。いいことずくめの商品として、少しでも明るく楽しんでいただければと思っております」

 そう言うと、甲斐さんは懐から何かを取り出す。

【次ページ】 “送りバントのたれ”

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