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36歳越川優にまた驚かされた! ビーチバレーからVリーグへ再復帰、希望したのはマネジメント業? 

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米虫紀子

米虫紀子Noriko Yonemushi

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photograph byNoriko Yonemushi

posted2020/11/09 17:01

36歳越川優にまた驚かされた! ビーチバレーからVリーグへ再復帰、希望したのはマネジメント業?<Number Web> photograph by Noriko Yonemushi

コロナ禍で大会が中止になった学生のためにイベントを主催した越川優

ビーチ転向、見据えていた東京五輪

 五輪への思いを断ち切れず、2017年、32歳の越川は、ビーチバレーボールに転向した。

 その時点で東京五輪までは3年しかなく、難しい挑戦であることはわかっていたが、「2020年東京オリンピックをどういう形で自分が迎えるかを考えた時に、まだ選手という立場で目指せると思った」と語っていた。

 インドアのバレーは監督に選ばれなければ代表になれないが、ビーチバレーは実力次第で、代表の座を勝ち取ることができる。

 もちろん、元日本代表選手とはいえ簡単なことではない。床と砂の違いを思い知らされる日々。コート外でも、プロ選手として自分でスポンサーを集めなければならない。大きく変わった環境の中で、ただ東京五輪だけを見て突き進んだ。五輪後にどうするかということは考えていなかったという。

「3年でどこまでできるか、とにかくやってみて、その結果次第で今後どうするかを考えようと思っていました」

 しかし、新型コロナウイルスの影響ですべてが変わってしまった。東京五輪は延期となり、支援してくれていたスポンサーも半数近く減ってしまった。ずっと走り続けてきた越川は、立ち止まらざるを得なくなった。

今、やれることがあるんじゃないか

 活動資金が減り、師事していたブラジル人コーチと契約することや、海外遠征で経験値を高めることが難しくなった。そもそもコロナ禍の中、海外と行き来できるかどうかもわからず、「ビーチバレーを100%の環境でできない」状況に陥った。

「自分はこの3年でなんとかオリンピックに出て、勝負したいという思いでいましたけど、それはすべてが順調に行って、やっと成り立つ結果だと思っていました。

 スポンサーさんが減るということは自分にとってすごく痛手でした。それでもオリンピックを目指したいなと思ったんですけど、まだまだ経験値が足りない中で、正直厳しいのかなと……。完全に諦めているわけじゃないんですけど、オリンピックを目指すためのベストな環境でできない状況になった。この中途半端な環境で続けることが自分にとってプラスなのかなとか、もう36という年齢になる中で、次のことも考えないといけないなと思うようになりました。

 オリンピックを100%目指さなくなったわけではないけれど、難しくなって、どうしようか、と。生きていかなきゃいけないし。僕の場合はアルバイトをして続けるというよりも、今までの経験を活かして、バレー界に恩返しというところも含めて、今何かやれることがあるんじゃないかと考えた結果、出てきたのが、夢バレーフェスタと、ヴォレアスだったんです」

【次ページ】 16年設立のヴォレアス北海道

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越川優
ヴォレアス北海道

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