「修正して、気持ちをリセットする」

　厳しいシーズンの立ち上がりとなったが、大阪の背番号2は悲観していない。

「レギュラーシーズンは60試合あって、まだ4試合しかやっていません。昨季も出だしは良くなくて途中から、自分たちも気付かないうちに良くなって、その勢いのままにやれていた。

　毎年メンバーが替わるので、どうしてもシーズン序盤はチームスタイルが定まり切らないんですよね。昨季も序盤は、プレーしていて苦しかったですし。

　勝っていくと自然に気持ちも楽になって、チームもひとつになってくると思う。だから今回の連敗で落ち込むことはないですし、ここまでの4試合で悪かったところをしっかり修正して、気持ちをリセットする。そうして、次の試合につなげていきたいと思っています」

今後への光明が見出せる内容も求められる

　手垢のついた表現ではあるが、今の大阪にとっていちばんの良薬は勝利。今後は10月17・18日にホームで京都ハンナリーズ戦、21日はアウェーでの島根スサノオマジック戦が控える。ともに容易い相手ではないが確実に勝利するだけではなく、今後への光明が見出せる内容も求められる。

「この先の3試合は、チームの立て直しのために重要だと思っています。勝つことはもちろんですが、中身にもこだわらないといけない。

　昨季も話しましたが、相手がどこであっても僕らはチャレンジャーの気持ちで、試合開始からエナジーを強く発揮して戦うべき。今季ここまでは、チームがダメな状況のときにハドルを組むことが少なくて、みんながバラバラになってしまっている。そんな状況を、僕が積極的に改善したいと思っています。コート上でもベンチにいても、行動で示してリーダーシップを発揮したい」

　10月末にはアルバルク東京に三河と、強豪チームとの対戦も待っている。京都、島根戦で中身のある勝利をあげられなければ、大阪は立て直しの機会を得られないまま、ずるずると崩れてしまいかねない。

　今季のチームの戦力が持つポテンシャルを活かせるか。シーズンは始まったばかりだが、大阪はすでに、最初の正念場を迎えようとしている。