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やっと好調! “安打製造機”レッズの秋山翔吾がここまで「メジャーで苦戦し続けていた」理由 

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笹田幸嗣

笹田幸嗣Koji Sasada

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posted2020/09/19 08:00

やっと好調! “安打製造機”レッズの秋山翔吾がここまで「メジャーで苦戦し続けていた」理由<Number Web> photograph by Getty Images

9月に入り打率・出塁率ともに上昇中のレッズ・秋山翔吾。1割台だった打率は.239、出塁率は.354に(9月16日現在)

 当初はバットヘッドが投手方向に入らないようにトップを作り、寝かすようなイメージで時間短縮をはかり対応したが、ダルビッシュとの対戦あたりからは右足を上げる高さを抑え気味にし、足を上げている時間を短くしたように画面上には映る。

「もちろん打席に立って慣れるスピード感であったり、こういうふうに打ち取りたいんだろうなとか、対戦相手によっていろいろありますけど。打席で数を立たせてもらったことによって、いろんなパターンの想定ができるようになったのは前進だと思う。打ち方とか足の上げ方というのは少し変えて、タイミングの取り方を変えたことで、頭と体がマッチしている。この期間だけですけど、少し塁に出ることができているというのは開幕の時から比べれば進歩はしてると思います」

バッティングに完成というポイントはない

 9月16日終了時点で打率は.239まで上がった。

 とはいえ、日本で15年からの5年間で4度のシーズン最多安打を放った男からすれば、まだ満足のいく領域に達していないことは想像するに容易い。

「バッティングで出来上がるというか、完成するということはないので。出来ていればもっと数字は上がっていると思う。ただ、見えてきたものはあるという感じかと。手応えというのは、開幕当初に比べれば上がってきているとは思いますけど、野球をやっているうちにバッティングが出来上がったとか完成とかという言葉を使うポイントはないと思いますね」

 現状に満足することなく、常に意識を高く持ち、打撃を追い求めていく。それが秋山翔吾。公式戦は9月16日終了の時点で残り9試合となったが、レッズにはポストシーズン進出の目が出てきている。

 秋山がリードオフのスポットに入ってからチームは6勝1敗。核弾頭として、ストロング・フィニッシュでチームを牽引する。

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