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マンC、資本の力でCL出場禁止回避?
モウが皮肉、クロップは未来を憂慮。 

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井川洋一

井川洋一Yoichi Igawa

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posted2020/07/16 19:00

マンC、資本の力でCL出場禁止回避?モウが皮肉、クロップは未来を憂慮。<Number Web> photograph by Getty Images

来季から2シーズンのCL出場禁止処分を回避したマンチェスター・シティ。この判決は、コロナ禍の欧州サッカーに大きな影響を与えるはず。

アブラモビッチを皮切りに……。

 このように、気がつけば高額な新戦力の話をしているのが、現代のエリートフットボール界だ。そこで力をつけるには巨額のカネが必要になり、2003年のロマン・アブラモビッチのチェルシー買収を皮切りに、世界中のビリオネアたちがフットボールクラブを所有するようになった。

 ただ、その中にはハゲタカファンドで膨大な財を成した者がいたり、ユナイテッドのレバレッジド・バイアウトといった倫理観を疑うべき手法が用いられたりもしている。あるいはそれも先鋭化されたキャピタリズムの世界で行われていることだから、問題はないと考える人もいるのだろうか。

 そもそも、ひとりの選手(ネイマール)が2億2200万ユーロで取引される世界だ。もう何が起こっても驚きは少ない。むしろ統括団体でさえ制御できないほど大きな数字を頻繁に聞かされて食傷気味なのは、僕だけだろうか。

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