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オカダ・カズチカがなぜ古臭い技を!?
“コブラクラッチ”の先のIWGPと猪木。 

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原悦生

原悦生Essei Hara

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posted2020/07/07 17:00

オカダ・カズチカがなぜ古臭い技を!?“コブラクラッチ”の先のIWGPと猪木。<Number Web> photograph by Essei Hara

高橋ヒロムを容赦なくコブラクラッチで締め上げていくオカダ・カズチカ。この古典的な技から、オカダの新技が?

実は奥深い技の「コブラクラッチホールド」。

 オカダは2017年11月にコブラクラッチホールドを初めて使って、内藤を気絶させた。

 オカダが久しぶりに、自分の引き出しにしまっていたこのコブラクラッチを取り出したのだ。この技は地味なサブミッションだが、いろいろと変化をつけることも可能という、なかなかに奥深い技でもある。例えば、ボディシザーズに持っていければ相手は脱出できないし、天山広吉が「アナコンダバイス」でやったように強引に投げ倒すこともできる。

 今まで、誰もやらなかったさらなる変化を加えることくらいオカダには可能だろう。

 オカダは、7月11日のニュージャパンカップ決勝戦の翌12日の内藤とのIWGP戦を頭に描いているはずだ。今、オカダの腰にベルトはないが、新日本プロレスの象徴は「いつもオカダ・カズチカ」だとオカダは思っている。「内藤さんじゃないよ」と言い切ってみせるはずだ。

 大阪城ホールの大会「DOMINION」はオカダのためのもののように感じる。

 実は2016年6月19日、大阪城ホールでオカダは内藤に挑戦している。レインメーカーで65代IWGPヘビー級王者になったが、4年の時が過ぎて、今度は71代王者として返り咲くことが、果たしてできるのだろうか?

 ひとつだけ伝えておくことがあるとすれば……オカダはコブラクラッチが、内藤が嫌がる技であることを知っている、ということだ。

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