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各成績で2010年代ベスト9を選ぶと。
坂本や山田&柳田、菅野にマエケン。 

text by

広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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photograph byNanae Suzuki/Hideki Sugiyama

posted2020/06/29 08:05

各成績で2010年代ベスト9を選ぶと。坂本や山田&柳田、菅野にマエケン。<Number Web> photograph by Nanae Suzuki/Hideki Sugiyama

トリプルスリーを3度も達成した山田哲人に、MLBでも活躍中の前田健太。2010年代の成績ベストナインはおなじみの面々だ。

外野は糸井、丸、マートンらもいるが。

〇外野手 3人
 秋山翔吾
 1405安 116本 513点 112盗 率.301
 バレンティン
 959安 288本 763点 7盗 率.273
 柳田悠岐
 958安 157本 525点 143盗 率.319

 他にも捨てがたい選手がいる。昨年までDeNAの筒香嘉智(977安 205本 率.285)、外野手最多安打の糸井嘉男(1448安1 43本 率.304)、MVP2度で広島-巨人の丸佳浩(1235安 174本 率.281)、安打製造機、阪神のマット・マートン(1020安 77本 率.310)など。しかし選考は「この10年の実績」だ。迷ったがシーズン最多安打を更新した秋山、シーズン最多本塁打のバレンティン、最高打率の柳田とした。

〇指名打者
 中村剛也
 993安 281本塁打 818点 14盗 率.254

 この10年、DH専門打者はほぼ外国人選手だった。しかしロッテーソフトバンクのデスパイネ(618安 154本 率.264)、西武のメヒア(510安 130本 率.247)とパッとしない。心情的には日本ハムの大谷翔平(296安 48本 率.286)も……と思うが、数字が足りない。

 中村は三塁手だが、DHでも通算326試合出ている。屈指のスラッガーでもある中村をDHとしたい。

 数字で選出した2010年代ベストナイン、打順を組むと以下の通り。

1番 中 秋山翔吾
2番 二 山田哲人
3番 右 柳田悠岐
4番 左 バレンティン
5番 指 中村剛也
6番 一 中田翔
7番 遊 坂本勇人
8番 三 松田宣浩
9番 捕 阿部慎之助
先発 菅野智之

 1番から3番までは打撃に加え、足もある。中軸は長距離打者。下位も強力だ。

 今年から始まる2020年代は、2000年代と2010年代に伍するようなチームになるのか。果たしてどんなベストナインになるだろうか?

(編集註:2000年代ベストナインも関連記事からぜひご覧ください!)

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秋山翔吾
山田哲人
柳田悠岐
バレンティン
中村剛
中田翔
坂本勇人
松田宣浩
阿部慎之助
菅野智之
岩瀬仁紀

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