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バロンドールはいつまでメッシに?
30代でも世界最強のアスリートたち。
 

text by

茂野聡士

茂野聡士Satoshi Shigeno

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photograph byGetty Images

posted2019/12/05 19:00

バロンドールはいつまでメッシに?30代でも世界最強のアスリートたち。<Number Web> photograph by Getty Images

バロンドール授賞式に列席したリオネル・メッシ。史上最高の6度目、この記録はどこまで伸びる?

30歳以降のメッシの実績。

 彼らの実績を見てきたうえで、メッシである。以下、2017年6月24日に30歳になって以降、過去2シーズンで残した数々の実績だ。

<2017-18/30歳>
・史上最速CL通算100ゴール(123試合)
・リーガ、スペイン国王杯優勝
・リーガ得点王(34得点)

<2018-19/31歳>
・リーガ通算400ゴール(435試合)
・キャリア通算650ゴール
・通算50度目のハットトリック
・リーガ得点王(36得点)
・CL得点王(12得点)
・リーガ、スペインスーパー杯優勝

 バルサはここ2年、CLでの大逆転負けでマイナスのイメージがある。ただし2シーズンともに得点王、リーガ連覇など個人、チームタイトルともに確保している。

 よく言われる「代表のタイトルは獲れない」のように、CLを獲らないと成功のシーズンに見えないような“錯覚”に陥る。それは2000年代後半から2010年代前半にかけてのメッシとバルサが、あまりにもすごかったという証拠なのだが。

サッカーの枠を超えたスーパーな存在。

 ちなみに『マルカ』の記事の最後には「他のスポーツを見てみると、こんなケースもある」とばかりに、テニスやバスケットボールの偉大なアスリートの実績について列記されている。

 なるほど、メッシはサッカーという枠を超えて、スポーツ史の中で語られるべき偉人である。これまで世界中を沸かせたスーパーアスリートと実績を比べてみるのは面白い観点だな、と思った。

 相手とのフィジカルコンタクト、毎日のように数時間全身を使ったプレーを強いられるなど、肉体的なダメージが蓄積しやすいプロスポーツは数多い。そのような競技で10代~20代前半から活躍し、30代でも世界最強の実績を残した選手はどんな面々なんだろうか。

『マルカ』の中の人が「あ、その選手忘れてた!」となりそうなところも抑えて列記すると、以下の選手だろうか。なお現役選手には2019年12月時点の年齢を記しておく。

【次ページ】 テニスのビッグ3、色褪せないMJ。

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リオネル・メッシ

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