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RIZIN王者・堀口恭司が語った、
井上尚弥、那須川天心との共通点。

posted2019/08/16 20:00

 
RIZIN王者・堀口恭司が語った、井上尚弥、那須川天心との共通点。<Number Web> photograph by Daiki Tanaka

堀口は8月18日に名古屋にて「RIZIN.18」で朝倉海と戦う。

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田中大貴

田中大貴Daiki Tanaka

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Daiki Tanaka

 強さの理由を問うと、「自分を信じているからですよ」と即答する。

 その口調には、一点の曇りも迷いもない。それは、まさにリング上でのファイトも同様だ。堀口恭司は淀みなく繰り出す技と、迷いなく相手の懐に飛び込むアグレッシブさで、世界の頂点を極めている。

「RIZIN」と「ベラトール」という、主要2団体で世界の頂点に立つ、28歳。間違いなく、日本の総合格闘技を次のステージに導いてくれる存在である。

 8月18日に出場予定の「RIZIN.18」は、今年で3戦目。4月に「RIZIN.15」、6月に「ベラトール222」、そして8月の今回と、2カ月おきにリングに上がるというハイペース。

「試合数は気にしませんよ。試合は特別なものじゃない。試合はあくまで自分を強くする為のトレーニングの一環ですから」

 そう断言する堀口に試合間隔への不安はなく、自分の能力を伸ばすために年間の試合数をもっと増やすことも考えているという。

「リングに上がる時には、ファンの皆さんのためにエンターテイナーでいなければいけないと僕は思います。歓喜に沸いてもらうために闘う。その点、格闘家は演出家でもあります。だからこそKOする、一本を取りに行く。そのために距離を縮めて、相手の懐に入っていくんです。リスクや怖さですか? ありません。自分を信じていますから」

「総合格闘技は面白いんですよ」

 今年6月のベラトールでも、敵地ニューヨークで積極果敢に相手の懐に飛び込んでいく堀口の姿に現地の観客は魅了され、最後はアメリカ人の対戦相手コールドウェルではなく、堀口への声援が上回っていた。

「総合格闘技は面白いんですよ。“総合”というキーワードが重要。ひとつが秀でていても世界では勝てない。打撃、寝技、レスリング……すべての要素が連動して、同時にレベルが向上しなければ勝てない。だから面白い」

【次ページ】 井上、那須川にも共通する境地。

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