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キッズスポーツキャンプin湘南、開催!
井上康生と五郎丸歩が伝えたかったこと。 

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池田純

池田純Jun Ikeda

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photograph by(C)ALL SPORTS COMMUNITY

posted2019/04/14 08:30

キッズスポーツキャンプin湘南、開催!井上康生と五郎丸歩が伝えたかったこと。<Number Web> photograph by (C)ALL SPORTS COMMUNITY

2日間、100人の子どもたちは、井上さん、五郎丸さんをはじめ超一流の講師陣と、笑顔あふれるプログラムを満喫した。

今後の開催への、ふたつの課題。

 もちろん、次回に向けて課題はまだまだあります。

 ひとつは、施設や自治体など、ハード面での協力をしっかり取り付けること。

 今回は大学やゴルフ場の協力を得ることができ、なんとか実現にこぎつけることができましたが、このキャンプを事業として持続性あるものにしていくためには、施設や自治体の協力は不可欠となってきます。

 もうひとつは、役割の分担意識をしっかり持つこと。

 今回、私の役割は、全体をオーガナイズすることでした。プログラムの詳細には関わらず、前記したように会場となった関東学院大学や、鎌倉パブリックゴルフ場など、実施場所を探し、協力をとりつけました。逆に井上さんや五郎丸さんは、プログラムを準備し、それをしっかりと実施していただく。その役割分担の意識を、裏方さん1人ひとりを含めて各パートパートの人たちすべてが共有していることが大事です。

 特に、参加してくださるアスリートの意識が、これからは大切になってくるはずです。

アスリートのセカンドキャリアを考えたい。

 この取り組みは、アスリートのセカンドキャリアを考えたときに、大きな可能性を秘めたものになるのではないか、と思っています。社会貢献でもあり、自分のやってきた競技の普及も含めての意義はありますが、やっぱり経営として成り立たせなければならない。役割は役割として各人のスペシャルな部分を持ち寄ってイベントを成功させていくことに変わりはないのですが、アスリートであっても、経営的な意識を共有してくださることが、成功と継続のカギになってくる、と思います。

 このイベントは本当に素晴らしい取り組みだと思います。ですので、繰り返しになりますが、持続性あるモデルに育てていくことが大切です。経営者としてもあらためて考えさせられる2日間となりました。

 また今回は、柔道とラグビー、2つのスポーツのコラボイベントでした。今後はスキーやマリンスポーツ、卓球など、もっと多くの競技の方々を巻き込んでいきながら、子どもたちにより多くのスポーツに触れる機会を作ることができたら、と考えています。

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