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南半球から遠く離れて。畠山健介、欧州に挑戦す。~日本人選手の英プレミアでの地位をかけて~ 

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大友信彦

大友信彦Nobuhiko Otomo

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photograph byToshiya Kondo

posted2016/02/23 08:00

南半球から遠く離れて。畠山健介、欧州に挑戦す。~日本人選手の英プレミアでの地位をかけて~<Number Web> photograph by Toshiya Kondo

今季トップリーグ100試合出場を達成した畠山。ファルコンズへの移籍期間は4月まで。

「僕がというより、日本のラグビーが評価されたんだと思っています」

 1月29日の成田空港。イングランド・プレミアシップの名門、ニューカッスル・ファルコンズに入団が決まった畠山健介は、渡英を前に表情を引き締めた。世界のスター選手が集う英国のプレミアで、日本人FWが出場した例はまだない。


 畠山のもとに、英国からのオファーが届いたのは今年に入ってからだった。サンウルブズの選手リストに畠山の名が含まれていないことが分かると、英国の4クラブがコンタクトしてきたという。

 畠山は当初「ずっとオフなしでやってきたし、少しゆっくりしようかな」と思っていたが、プロップはラグビーで最も過酷なポジション。さらに欧州クラブに多くの人材を送り込んできたアルゼンチン勢が、SRへの新規参入に向け多数帰国した余波で人材不足はさらに深刻化。W杯で世界を驚かせた日本代表PRの体が空いているのを見逃すほど、世界のプロラグビー界は呑気じゃないのだ(畠山の渡英直後には、やはり昨年のW杯で日本スクラムを支えた山下裕史の、SRチーフスへの期限付き移籍が決まった)。

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畠山健介

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