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奮闘が光る41歳コンビ、
丸山と藤田の中年力。
~ベテランゴルファーが輝く理由~ 

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三田村昌鳳

三田村昌鳳Shoho Mitamura

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photograph byTaku Miyamoto

posted2011/01/30 08:00

奮闘が光る41歳コンビ、丸山と藤田の中年力。~ベテランゴルファーが輝く理由~<Number Web> photograph by Taku Miyamoto

ソニー・オープンで8年ぶりの米ツアーVとはならずも丸山本人も想定外のトップ10入り

 41歳の丸山茂樹が、ソニー・オープン・イン・ハワイで7位タイの好成績を挙げた。悪天候のため、1日中止となり、最終日に2ラウンドをこなすことになった今大会。さすがに最終日の18ホールが終わって、次の18ホールの中盤から「足がつりそうになった」と語るきつい戦いだった。

 だが、丸山にとって米ツアーでのトップ10以内フィニッシュは、2009年のAT&Tぺブルビーチナショナルプロアマの10位タイ以来2年ぶり。7位タイは、'07年のギン・シュルメール・クラシック2位タイ以来の好成績だった。いずれも30代でマークした成績で、40代に入っての米ツアートップ10入りは、初めてのことである。

 ゴルフゲームの面白いところは、若くて勢いがあって、飛ばす選手だけでなく、ベテランにも勝つチャンスがあることだ。

 昨年、日本ツアーでは石川遼をはじめ10代、20代前半の選手たちの活躍が目立った中で、唯一、丸山と同じ41歳の藤田寛之の奮闘が光った。

 倉本昌弘は、「40歳を過ぎて、ようやく力まずに、風のように滑らかに打って、それでも飛距離が出るというスイングができるようになった」という。

「ゴルフをゲームとして俯瞰できる能力が長けてくる」

 世界を見渡しても、年齢を重ねてから4大メジャーで優勝争いができると実証した選手がいる。'09年全英オープン、59歳のトム・ワトソンがプレーオフにまでもつれ込む大熱戦を演じたのは、その代表的なケースである。ジャンボ尾崎のように、40歳を過ぎてからの優勝回数が、それ以前よりも多いという選手もいる。

 40代の選手たちが活躍している理由の一つは「50歳になったらシニア入りして、シニアツアーでまた勝ちたい」という目標が、はっきりとしているからだと思う。肉体は下降線を描くが、メンタル面では、シニア入りという目標があるので、モチベーションが保てるわけだ。

「それだけでなく、智慧が備わってくるんですよ。言ってみれば、テクニックとか飛距離とかのほかに、ゴルフをゲームとして俯瞰できる能力が長けてくるんですね」とは、'08年からシニアツアーで活躍している水巻善典の言葉だ。

 丸山の今回の活躍に、藤田は40代で初のマスターズ出場。彼らの踏ん張りは、まさに中年の星である。

■関連コラム► 若手台頭の中で奮闘した41歳、藤田寛之の存在感。 (10/12/27)
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