退任後すぐインテル入団。

　アニェッリ会長がC・ロナウドへの巨額の投資に踏み切ったのは、過去4シーズンで準優勝2回と叶いそうで叶わないCL制覇という目先の悲願成就に重きを置いたからだろう。

　しかし、2月で34歳となるC・ロナウドの獲得に移籍金と契約4年間の税込み年俸の総額で450億円以上を支払えば、トレードオフで何を失うか。プロの経営責任者であるマロッタはリスクを訴え、結果を急ぐアニェッリと衝突したのではないかという推測だ。

　マロッタほどの“ゴールゲッター”が放っておかれるはずはない。12月13日には取り沙汰されていたインテル入団が正式に発表されている。スポーツ部門の最高経営責任者を任された。

　カルチョの勢力図にマロッタの移動がどのような影響を及ぼすか。ユベントスの天下がいつまで続くか。ピッチ外での新たな攻防は、もう始まっている。