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ポストタイプのFWは大迫勇也1人。
アジア杯で新布陣が見られる予感。 

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戸塚啓

戸塚啓Kei Totsuka

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2018/12/19 11:30

ポストタイプのFWは大迫勇也1人。アジア杯で新布陣が見られる予感。<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

アジアカップに選ばれた北川航也は「大迫不在時」の新たなオプションを示せるか。

大迫が使えない場合は布陣変更?

 浅野や北川が1トップに向いていないとか、彼らにはできない、と言うつもりはない。他でもない森保監督も、様々なシミュレーションの末にまず大迫、浅野、北川を選んだに違いない。そのなかには、何らかの理由で大迫を使えないケースも含まれているはずだ。

 だとすれば、これまでシステムの基本としてきた4-2-3-1に加えて、まだ使っていないオプションを用意していると考えられる。オーストラリア、韓国、イラン、イラクらの上位進出が予想される国は、フィジカル的にタフなCBを揃えている。シンプルなロングボールを使ってくることも想定の範囲内で、前線から規制をかけるには1トップより2トップがベターだ。森保監督の4-2-3-1も、守備の立ち位置はトップ下が1トップと並ぶ。

 大迫が使えない状況でも、これまでのオートマティズムに北川らを当てはめるのか。あるいは、2列目のタレントの充実度を生かして、ゼロトップや3トップのような形を作り出すのか。

 '18年に行なわれた5つのテストマッチでは、ロシアW杯の戦いがベースとなった。西野朗元監督が示した「日本人らしさ」や「日本らしさ」を引き続き追求しながら、'19年の森保監督は選手選考だけでなく戦術的にも独自のカラーを打ち出していくのではないだろうか。

 アジアカップはその第一歩となる気がするのだ。

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北川航也

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