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マンC撃破で復調のチェルシー。
それでも消えない不安要素とは。 

text by

粕谷秀樹

粕谷秀樹Hideki Kasuya

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photograph byUniphoto press

posted2018/12/15 10:00

マンC撃破で復調のチェルシー。それでも消えない不安要素とは。<Number Web> photograph by Uniphoto press

チェルシーの攻撃に不可欠な存在、アザール(右)。果たしてクラブに残留するのか、それとも?

ペレス会長が強引だけに……。

 もちろん、移籍市場関連のニュースはチーム、選手、エージェントの情報操作が多い。すべて鵜呑みにしているとバカをみる。何度かみてきた。ただ、軽視したり、無視したりしていると、ビッグビジネスのヒントを見失う。

 マドリーが大胆な刷新を図ることは周知の事実だ。アザールがキリアン・ムバッペと並ぶトップターゲットであることは、メディアの意見の一致するところだ。

 そしてフロレンティーノ・ペレス会長は強引だ。「キャリアが終わるまでに一度はレアルでプレーしたい」と公言するアザールの想いを利用し、計画を前倒ししてチェルシーに襲いかかる可能性も排除はできない。

 シティ戦の勝利で息を吹き返したチェルシーだが、早急に片づける問題がいくつか浮上している。知将サッリであればジョルジーニョを最適化するフォーメーションの構築は可能だが、補強までコントロールするのは至難の業だ。

 来年1月、数人の主力が離脱し、ただでさえ選手層が極端にすり減るリスクも想定しなくてはならない。果たして、激闘に耐えうるスカッドを整えられるだろうか。

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